サラリーマン野宿旅
旅先に於けるトイレにまつわるお話し <更新 2002.
7.24>
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<初掲載 2001.
9.14>
私が見る悪夢には、幾つかの典型的なパターンがある。例えば、行きたくないのにいつの間にやら高いところに居てそこから転落してしまう、高所恐怖症パターン。あるいは、得体の知れない虫に囲まれたり、体から虫が湧いて出てくるといった、虫恐怖症パターン。または、クマなどの猛獣ともお化けともつかない怪物から、逃げても逃げても追いかけられる、逃走パターン。子供の頃から比べれば、こんな夢を見る数はずっと減ったと思うが、十分歳を重ねた今でも時々こうした悪夢にうなされ、飛び起きることさえたまにある。
どのパターンの夢も全くいやなものだが、更にもうひとつ、非常に困った悪夢がある。それは、トイレに行きたくても、トイレがなかなか見付からない、生理現象パターンである。乗り物や建物の中、あるいは町中で、もう我慢の限界まで追い込まれる。やっとトイレを見付けても、故障中だったり塞がっていたり。時には扉が壊れて閉まらず、またもや必死の思いで他のトイレを探す羽目になる。やっと見付けて済ましていると、どういう訳か壁やドアがガラス張りで、通行人から丸見えだったりする。 どうにもこうにもいやな夢である。こんな悪夢を見るのは、普段、神経質で心配性であると同時に、胃腸が弱く下痢を起こし易い体質だということがある。ちょっと体調を崩したり、冷たい物を飲んだ程度でも、直ぐ下ってしまうのだ。
その処理をする正しい場所がトイレということになるが、旅先では腹具合に合わせて都合よくトイレがある訳ではない。どうにかして探さなければならない。あるいはトイレに代わる何らかの処理法方をひねり出さなければならないのである。しかも可及的速やかに。 普段は人間として極めて理知的で聡明な私ではあるが、この忌まわしい生理現象については、自分が単なる一個の動物であるということをまざまざと思い知らされるのである。 これは、長年に渡る旅先の生理現象にまつわる、苦労と努力の記録である。
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2.惨劇(その2) 住宅街の民家の軒先で失礼 <初掲載 2002. 1.12> 3.惨劇(その3) もうどうにも止まらない <初掲載 2002. 1.14> 4.旅先に於けるトイレの見つけ方 <初掲載 2002. 6.24> 5.野外での正しい済ませ方 <初掲載 2002. 7.24> |