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<更新 1998/ 8/29> メールを頂きました メール追加
<更新 1998/ 8/17> 実際に行ってきました
<更新 1998/ 6/ 3> メールを頂きました
田代山峠で「川俣檜枝岐林道」という、何やら気に掛かる林道の話しをしました。峠の近くに帝釈山と言う山がありますので、ここではその峠を仮に帝釈山峠と呼んでおきます。
場所は福島県檜枝岐村と栃木県栗山村の県境です。道は檜枝岐村側に舟岐林道、栗山村側に馬坂林道があります。それらの林道がどうも繋がっている様です。メールで情報を頂きましたので、下記に掲載させてもらいます。メールを下さった方、有り難う御座いました。
と言う訳で、この峠はまだ行った事がありません。早く写真を載せられるとよいのですが。
<更新 1998/ 8/29>
岩藤さんよりまた写真付きでメールを頂きました(1998年8月) 蓑上さん、こんにちは、岩藤です。以前、帝釈山峠でメールをしたものです。HPで御自身で行かれたことを確認しました。私も6月と7月に二回ほど行ってきました。3年前の開通当時より林道の雰囲気が随分変っていました。当時は路面の砂利や、山肌の法面もない荒々しい雰囲気でした。峠も以前より随分と雰囲気が変っていました。また峠から栃木県側の500mくらいは道が付け替えられているような気もいたします。それほど雰囲気が変ってしまっていました。また、峠から帝釈山、田代山へトレッキングに出かける方も多いようです。 |
峠を栃木側から撮影しました。車は今はなき愛車RVRです。今はなきと言うのは今週末に新車(パジェロ)が納車されるためです。 |
帝釈山保安管理林道の標識。峠を挟んで数kmはこのように呼ばれています。 |
福島側の終点付近にある「舟岐川林道」の標識。村の人に聞いてみると、林道の福島側はかなり以前からあり、このように呼ばれていたようです。 |
峠から栃木側を望む。このあたりが新しく付け替えられた道になっているような気がします。 |
また、この夏にもう一台の愛車JEEPで2週間ほど北海道に行ってきました。貴HPにもある北海道の「金八峠」にも行ってきました。では。 新車のパジェロとかもう一台の愛車とか2週間の北海道とか・・・、羨ましい。こっちは万年軽自動車一筋で、サラリーマン稼業が忙しく夏休みは全滅だっていうのに(^_^;) |
岩藤さんより下記の情報を頂きました(1998年6月)。 はじめまして、こんにちは。岩藤と申します。ホームページを拝見させて頂きました。とても充実していてすばらしいですね。 林道一筋10年以上のベテランが言っているのですから、これは期待できそうな林道のようですね。岩藤さん有難う御座いました。 |
高木さんより下記の情報を頂きました(1998年3月)。 馬坂林道と舟岐川林道をつなぐ峠 新しい林道が県境の尾根を越えている地点は、田代山林道の西にある帝釈山(2,059m)の南側約1kmの地点、標高約1,700mの地点のようです。で、栃木県側からアプローチする場合は、HPの写真にあった田代山林道から分岐する馬坂林道に入り、ウリュリュリュと唸りながらどんどん登っていけば、そのままで峠に到達できるようです。福島県側の檜枝岐村へは舟岐川に沿って降りるようで(舟岐川林道)、広窪という集落を経て、桧枝岐の中心地につながっている模様です。復路に田代山林道や安ケ森林道を使えば、おもしろいかもしれません |
704 KUROKAWAさんより下記の情報を頂きました(1997年11月)。 「川俣桧枝岐林道」について 10月(1997年)の終わりに行ったのですが、ちょうど初雪が降ってしまい通しでは走れなかったのですが、桧枝岐で村の人に聞いたところ「道路崩壊はないので無雪期なら栗山村に抜けられるはず」とのことでした。 |
< 掲載 1998/ 8/17 >
峠 奥が栃木県栗山村側 新しく砂利がひかれ、広々とした峠 |
上に掲載させて頂いた以外にも、いろいろとメールをもらい、なかにはデジカメで撮った峠の写真まで添付してくれる方もいて、自分自身で行く前に、これほど状況が分かってしまっていた峠道は、これまでにひとつもなかった。なんでも、林道関係のホームページで取り上げられたりして、その道の通(なんの通だ!?)には有名な峠道らしく、知らぬは私ばかりなりということらしい。 このホームページに掲載したりしている、これまで訪れてきた峠や峠道たちは、特別な情報源もなく、ただただ地図に記された道筋と簡単な注釈だけを頼りに、あとは自分で行って実際にこの目で見てきたものばかりだ。だから行ってみたら全く期待外れの峠道であったり、しっかりしたゲートが年中閉じられ、通行の見込みが全くなかったりと、がっかりさせられることもしばしばであった。 |
しかし予備知識がないぶん、思ってもみない程いい峠に出会えると、より嬉しいことも確かだ。峠道を走りながらも、この先どんな事が待ち受けているだろうか、どんな峠だろうかと不安や期待が沸き上がる。特にあの寂しい峠道をひとり行く時の何とも言えない心細さがたまらない。どこかで道が途切れてしまうのではないか、間違った道に入り込んでしまっているのではないか、道に迷ってこの山から出られなくなったらどうしよう、お化けや怪物が出て襲われるかもしれない・・・、と余計な心配が頭を巡る。その上で無事に峠に着き、いい眺めが望めたりすれば、ちょっとした達成感も得られると言うものである。それが前もって難無く越えられる峠で、誰もがよく通っている有名な道だと分かっていると、やや興味も半減だ。またひねくれた性格なもので、人が薦めたり話題にしているものには敢えて見向きもしないことにしている。 とは言ってもこの帝釈山峠はやっぱり気になって仕方がない峠である。ちょっと暇もできたので、実際に自分の目で見てくることにした。 |
栃木県栗山村の土呂部峠(県道249号黒部西川線の峠)より一級村道馬坂線(馬坂林道のこと)に入る。この道は以前は峠よりすぐに未舗装だったと思ったが、今回は途中右に田代山峠への林道を分ける所まで舗装になっていた。僅かな舗装で名前が林道から一級村道に変わったのか。見ると田代山峠の入口に新しく道路情報の看板が立っていて、そこにも「村道田代山線」とでていた。栗山村では何でも村道と呼んでしまうようだ。 やっとダートになった馬坂村道を一気に下って、川俣湖の上流、馬坂沢まで来ると、そこに帝釈山峠への道の入口がある。誰かが看板の隅にマジックインキで桧枝岐と矢印で示してあった。何の予備知識もなければ、そんな情報でもありがたいものだ。檜枝岐村に出られるんだと分かる。しかし今回はそんなことは先刻承知の身の上だ。 |
峠への道の入口 ここから峠まで長いダート |
その入口には男女のカップルのオフロードライダーの先客が休んでいた。さすがは世に知られた林道だけあって、こうして走りに来る人たちがいるという訳である。やや歳を食った中年で(人のことは言えない)、夫婦で一緒の林道ツーリングの趣味なのだろう。全身上から下までカラフルなオフロードスタイルできめている。しかし土ぼこりの汚れもない真新しそうなオフロードスーツは、どこかぎこちなさそうに見うけられた。何か声でも掛けようかと思ったが、この付近の林道については事情に通じてしまっている。そうでなければ「この道は本当に檜枝岐村まで行けるんですかね」などと話し掛けるのだが、今は特に聞く必要がない。そそくさと写真を撮って峠に向かった。 |
栗山村側途中にあるゲート地点 「関係者以外の通行を禁止します。」 私は自称峠道の関係者? |
ところで事情に通じているわりには林道名が分かっていない。馬坂沢に沿うから馬坂林道の続きと考えるのが妥当である。峠にあった看板に「馬坂峰越連絡林道」の文字があるのもうなずける。しかし川俣湖の川俣大橋の袂から来る道には川俣檜枝岐林道とある。このネーミングからは峠を挟んだ林道全線を指しているように聞こえる。もともとこの名前をきっかけに、この峠の存在を知ったのだった。 一方檜枝岐村側は舟岐林道と呼ぶそうだ。この二つの林道が峠で繋がる前の元の名前がそれぞれ馬坂林道であり、舟岐林道であった。そして峠で繋がった今、峠道の総称として川俣檜枝岐林道と呼ぶとでも解釈すればいいんだろう。 |
通行できると分かってはいてもそれはそれ、いつどんなことになるかも知れない林道のこと。峠を越えられず引返しの目に遭った場合を考えて、今夜のねぐらを物色しながら登る。どこかテントが張れて安心して眠れる所はないか。気掛かりなのはクマである。滅多に出てくるわけではないだろうが、夜中に一人で過ごすとなるとやっぱり怖い。野宿探しの目で見ると、この山も十分薄気味悪い。いつもの峠道の様に心細くなってきた。 |
林道途中 峠方面を望む |
峠 左手奥は檜枝岐村側に下る |
道は走り易いダートだが、とにかく長い。そのへんがこの林道の人気があるところだろうか、走り応えは十分だ。途中ゲート地点があり、関係者以外通行止となっているが、一応、自称峠道の関係者ということで通過する。 高度が上がると生憎ガスってきて、眺めが得られない。やっと着いた峠も白く煙り、ガスが流れ漂っていくのが直ぐ目の前で見れるほどだった。当然遠望はきかない。代わりに今年の5月に行ってきたとメールをくれた黒川氏の写真を下に載せて頂く。 |
峠 見えるは黒川氏の車?(写真は黒川氏) |
峠 晴れているのは羨ましい(写真は黒川氏) |
やっと噂の峠に着いたわけだ。以前は道の記入がない帝釈山の近辺を地図で眺めては、ほんとに繋がっているのだろうか、繋がっていたとしたらどの辺りを通るのだろうかと思い描いていた。その念願の峠は広々として、そこまでの道程が長いわりには厳しさを感じさせない穏やかな峠であった。それは奇麗に砂利が敷き詰められた広い路面、刈り整えられた草木など、人の手が行き届いているせいかもしれない。荒々しい自然の脅威を感じさせないのだ。 |
峠に敷き詰められていた真新しい砂利は、そのまま檜枝岐村側の道に続いていた。気持ちよいほど整備が行き届いた林道である。幾分栗山村側よりガスが晴れて視界がきき、山並みが望めると気持ちも晴れる。峠直下は暫く空が開けていて、走っていても気分がいい。でも檜枝岐村側のゲート地点を過ぎれば間もなく谷底の道となり、後は国道までの残す距離を消化するのみとなる。 |
峠より檜枝岐村側に下る 整備が行き届いた林道 |
檜枝岐村側を望む |
無事に峠が越えられ満足であるが、一つ問題が残った。野宿地が見つからないのだ。栗山村側ではほとんど通行する者もなく、どこでも野宿できそうで、かえって寂しいくらいだった。しかし檜枝岐村側はキャンプ場などがあり、やたらに賑やかだ。人目を避けて入り込んだ枝道には既に先客のキャンパーが狭い所にテントを張っていて、慌てて引き返して来たりした。それにあちこちキャンプ禁止の看板が立っている。さてどうしたものか(この話しはまた別の機会にでも)。 |
檜枝岐村側の道 なかなか楽しい道 |
檜枝岐村側のゲート地点 |