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山住峠 「今月の峠」1998/4/18 掲載


山住峠
山住峠  左手登りが水窪湖への道
左手道路脇に愛車AX−1が停めてある

 南アルプス周辺は林道が多く、東京からも比較的近くにあるので、今の様な旅(どんな旅だ?)を始めて間もない頃はよく出かけて行った。その南アルプスの中を貫通する南アルプススーパー林道は一般車通行止なので、山脈の西側まで回り込むには、北からだと入笠山近くの林道を通って長谷村に出るのが一番山側に近いルートとなる。そして南からのルートがこの山住峠を越えるルートなのだ。東京から西に向かう時や、逆に西から東京へ帰る時にしばしばこの峠にお邪魔することとなる。

山住峠から水窪町方面を望む
山住峠から水窪町方面の眺め  右手より道が水窪町に下って行く
左手に崖に張り出した駐車場が見える。その横を天竜スーパー林道が尾根伝いに続いている。

 山住峠は静岡県にある県道389号水窪森線の水窪町内にある。峠は県道と天竜スーパー林道が交差した十字路となっており、茶店があったり近くに神社があったりと、何かとひと気が多いところである。峠からは水窪町に下る谷間の眺めが広がる。

 

天竜スーパー林道
山住峠から水窪湖へ  天竜スーパー林道

 県道を行くのもいいのだが、やはり未舗装が残る天竜スーパー林道に足が向いてしまう。峠より林道を北に進めば水窪湖に通じる。南に行けば尾根伝いの眺めのよい林道がいつまでも続いている。しかし林道を通ってしまえば、山住峠は峠ではなくなってしまう。登って下るという峠の趣を感じることはできない。かえって天竜スーパー林道などなかった方が、山住峠はもっと峠らしくてよかったのかもしれない。

 

水窪湖
水窪湖  水は泥に濁っていた
この後、南アルプスの西側をヒョー越や地蔵峠を通って北上し、
北側をぐるっと回ってその日の内に家まで帰った。当時は元気があったものだ。
AX−1はいまだ現役だが、走行距離も64、000Kmを越え、
いつ止まってもおかしくない状態だ。かわいそうだが、もう遠出に連れて行く訳にはいかなくなった。

 最近は日本のもっと遠くに目がいってしまって、南アルプス周辺はとんとご無沙汰である。またじっくり旅してみようと思うが、もうバイクで未舗装林道を駆け抜ける元気がないのが情けない。


 峠道状況(1992年10月)

 天竜スーパー林道は別として、峠道の方はりっぱな(?)県道であり、特別な車である必要は全くない。


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