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百名山なら分かるが、百名 峠となるとその存在を知る者は少ない。 しかし、井手孫六氏が編集した「日本百名峠」という本が、 世の中に出ているのだから間違いはないのだ。 実は私も一冊持っている。 こういうのは早いもん勝ちなところがあるのではないかと思う。 最初に目を付けた者が、創始者となれる訳だ。 そこで、この「峠と旅」では、三大峠を提唱しようと思うのであった。 例えば滝で言うと、日本三大瀑布がある。 茨城県大子町の袋田の滝がそのひとつだ。（他の滝は知らない） また、橋で言うと、日本三奇橋がある。 山口県岩国市の錦帯橋（きんたいきょう）、徳島県西祖谷山村のかずら橋、 それと山梨県大月市の猿橋（さるはし）だったと記憶する。 （余談だが、かずら橋はよく見るとかずらに混ざって鉄製のワイヤーが通っている） （木製である筈の猿橋は、地元出身者に聞くところによると、中に鉄骨が入っているという噂だ） 峠で言えば、例えば標高が高いとか、峠道が長いとかの、三大峠を挙げるのである。 選ぶ条件としては、車が通れる峠とした。 （歩かなければならない峠は、私が行くのが大変だからだ） 選択の基準は完全に私の主観によるものである。 （いちいち客観的なデータなど調べていられない） それに勿論、私が知っている峠に限定される。 （自分で見たことがない峠など、判断しようがない） 重複して選んだ峠もある。 それでは、「峠と旅」厳選の三大峠を疲労・・・ではなく、披露する。 ＜初掲載 2000.11.8＞
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