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安ヶ森峠　暗い森の中

舘岩村側入口　道路情報案内には村道鱒沢線とある

　安ヶ森峠は福島県館岩村と栃木県栗山村との県境の峠で、安ヶ森林道が通っている。舘岩村からは国道３５２号を新田原で南へ分岐する。狭い道に曲がると直ぐの道路情報案内には「村道鱒沢線」とあるのが、これが安ヶ森峠へ続く道で間違いない。峠前後は未舗装でいいのだが、あまり展望がないのが玉に傷である。峠も暗い森の中で、やはり眺めは期待できない。路面や山肌がむき出したところは赤茶けた土である。ただでさえじめじめしているが、これで雨など降ればぬかるみの滑りやすい泥道になるのではないだろうか。栃木県栗山村側では県道２４９号に出る。そこまでの途中に集落らしきものはほとんどない。

　県境の稜線上の西には同じく館岩村と栗山村との境に田代山峠がある。規模も展望も安ヶ森峠より上だ。通るとしたら田代山峠だが、そちらが通れない場合に安ヶ森峠でがまんしておくといい。

安ケ森峠の近況 　昨年（１９９７年）の11月、奥鬼怒の山に登りにいきました。帰途、新潟に行く仕事があり、栃木県栗山村から田代山林道経由で福島県に抜けようと思い近くまで行きましたが、寒波による積雪のため標高の高い田代峠？越えは断念し、東側の安ケ森峠（安ケ森林道）を越えることにしました。 　安ケ森峠の栃木県側では、林道の拡幅整備工事が行われており、一応通行止めでしたが、工事の昼休みを利用して抜けさせてもらい、峠に到着しました。峠には大きな看板があり、「この先11kmで工事中のため通行止、バイクもとおれません！」と書かれてありました。ダメもとでと思い、舘岩村側にどんどん下っていきましたところ、くだんの峠から11kmの地点に強固なバリケードが築かれており、やはり通過はできませんでした。

　尚、これまで田代山林道の峠は名前が不明だった為、「田代峠」の仮称を使ってきましたが、１８８７年３月発行の昭分社ツーリングマップル東北編（７ページ）では「田代山峠」と記されていました。関東編89ページでも同じです（同じく９８ページでは田代峠となっているがこれは誤植？）。今後「田代山峠」とさせて頂きます。