峠と旅
こえど越
 
こえどごえ
 
日本海を離れて山中を行く峠道
 
    
 
こえど越 (撮影 2003. 8.12)
手前が新潟県糸魚川市(いといがわし)吹原(ふきはら)
奧が同県能生町(のうまち)島道(しまみち)
標高は約635m(国土地理院の地形図から読み取る)
道は林道入山吹原線
 
 地図を広く眺めると、新潟県の上越市辺りから日本海に近い所を通って、西の富山県方面へ抜けようとすると、これはもう海岸沿いの北陸道・国道8号を走る以外には、ほとんど手がないことが分かる。それは、北アルプスの峻険な峰が日本海の間際まで押し寄せ、天険親不知が形成されていることに代表される様に、新潟西部の海岸沿いでは、海の近くまで山がちな為に、内陸を繋ぐ経路が発達し難いことが原因の一つになっているように思われる。
 
 すると、旅が詰まらない。2、3回程度なら国道8号を走るのも、それはそれで面白いことだが、何度も同じことを繰り返していては能がない。そこで、わざわざ上越市の南にある新井市から、南葉山林道(仮称:南葉山峠)を通って名立町に抜けてみたり、親不知の南を大平峠で越えてみたりと、いろいろ抵抗を試みるのであった。この「こえど越」もそんな試みの一つとして越えようと思った峠である。
 
 地図をよくよく見ると、糸魚川市と能生町との山の中を、辛うじて車道が一本通じていた。ご愛用のツーリングマップルでは、こんな細々とした道も、お薦め道路として掲載されているのが嬉しい。市町境は峠になっているようだが、峠名が記されていなかったのは残念である。それでも、交通量の多い国道8号を離れ、趣味としている峠道も楽しめるとあっては、行かない訳にはいかない。4年前(2000年6月)に機会を得て、糸魚川市から峠に向かったが、その時は通行止であえなく退散となった。それからは何とか越えたいものだと思いつつ、やっと去年(2003年8月)に越えることができたのだった。
 
峠にあった林道看板より (地図は上が南)
この案内図にも峠名が記されていない
 
    
 
<国道8号からの分岐>
 
 今回の峠の旅は、旅程の関係から能生町から始めることになった。まずは国道8号より分かれて、県道246号・西飛山能生線に入ることになる。名立町の方から国道を走って来て、そろそろ県道分岐と思っていたら、道路標識には「県道88号」と出ているではないか。これはおかしいと思いつつも、能生町役場方面であるので、半信半疑ながらその分岐に入った。
 
 ちょっとしたパニック状態なので、ひとまず車を路肩に寄せて停め、様子を見ることにした。窓の外は生憎の雨降りで、どんより曇った空からは、雨粒が途切れることがない。丁度、県別の詳しい道路地図(人文社 大きな字の地図 新潟県 縮尺1/50000)を持って来ていたので、それを取り出してみる。すると、国道から分岐して主要地方道88号が、北陸自動車道の能生ICまでのほんの僅かな区間を走っている。そんな細かいことなどツーリングマップル程度の粗い縮尺の道路地図には書いていない。こういうのは困ったことだ。
 
 とにかく、この道をそのまま進めばいいようなので、車をスタートさせる。道は能生駅の側らを過ぎ、能生IC入り口を右に分け、北陸自動車道の下をくぐり、目的の県道へと進んで行った。

国道から左に能生町市街へと分かれる
上の道路標識には県道88号とある
 
<県道島道大沢線の分岐>
 
 次はこの県道から県道377号・島道大沢線に分岐しなければならない。今度は初めから詳しい道路地図を見て調べる。すると大沢という集落で県道377号が始まっていることになっているのだが、今の道からは直接分岐していないではないか。一旦この道を右に外れなければならない。これは難しいと思いつつも、どうにか県道377号らしき道の分岐を発見した。
 
 念の為、その分岐の近くに車を停め、雨の中を歩いて周辺を偵察した。すると、僅かに離れた所に県道246号が走っていて、そこからちゃんと県道377号が分岐しているではないか。
 

県道246号より県道377号・島道大沢線を見る
交差点の右隅に県道標識が立っている
左の建物の2階付近には島道鉱泉の看板

県道標識
県道島道大沢線 終点
西頸城郡(にしくびきぐん)能生町大字大沢 字明神
 

島道鉱泉の案内看板
 どうやら、大沢付近で県道246号にバイパス路ができ、それが現在の県道となっているようで、そこから僅かな距離を隔てて古い道が並走している。その間を繋いだ道があるのに、それを詳しい地図では記載漏れとなっていたのだ。そんな細かいことは分からないツーリングマップルだけを見ながら走って来た方が、かえって何事もなく分岐することができた筈だ。全く人生とは皮肉なものである。
 
 県道からの分岐点には、路肩に県道標識が立っていた。この大沢が終点となっている。近くの建物の上を見上げると、「島道鉱泉」の看板があった。これから先、この鉱泉の案内が、峠道へのいい案内役となる。
 
 鉾ヶ岳登山口 島道鉱泉 4Km
 
 日帰り温泉 大平 やすらぎ館 Km
 
 雨の中を歩き回って、写真を撮ったり、あれこれ思案したり、散々に濡れて車に戻った。こんな何でもない道の分岐や県道標識、鉱泉の看板などを調べるのも、峠道に関心があるからこそである。そんな趣味のない友人は車の中でのんびりくつろいでいた。雨に濡れてやっと戻って来た私をやや覚めた目で見ている。何とも酔狂なことだと、人事といった感じであった。お菓子を食べて休んでいる友人に、早く車を出すように急かせる私であった。

県道246号ではない道からの県道377号の分岐
県道377号方向を見る
 

県道が右に屈曲
<県道島道大沢線を進む>
 
 県道島道大沢線は、最初能生川の支流・島道川の右岸を北へと進む。大沢集落の中心地を外れれば、直ぐにも人家はまばらとなり、のんびりしたものだ。
 
 間もなく道は屈曲する。正面の倉庫の様な建物に道路標識があり、その「島道」の矢印に従って、右方向に進む。すると島道川の小さな流れを井口橋で渡って、ここからは一旦川の左岸に沿って進む。
 
 県道の交通量はほとんどなく、周囲は鮮やかな緑に囲まれ、これで天気さえ良ければ申し分ないのだが、残念なことである。県道沿いには島道の集落があることになっているが、あまり人家が密集している所もなく、ぽつぽつと農家が点在するばかりの景色が続く。
 

県道島道大沢線を行く

県道島道大沢線を行く
 
<県道終点>
 
 終始1.5車線幅の県道がT字路で終わった。右のガードレール脇の路肩に、県道起点を示す標識が斜めに立っていた。
 
 県道島道大沢線 起点
 西頸城郡能生町 大字島道 字下高坂
 
 県道の前方を通るは林道入山吹原線である。糸魚川市の吹原(ふきはら)集落を起点とし、峠を越え、こちらの能生町の溝尾(みぞお)集落までを結ぶ林道だ。「入山」とは能生町側のことを指しているのだろうが、どこのことかはよく分からない。
 
 入山吹原林道は林道と言っても、見たか限りでは、これまでの県道とさして変わらない狭い舗装路である。 

県道終点
前方は林道入山吹原線
 
左が県道、右が林道を溝尾方面へ
どちらも同じような道
 

林道を左に行くとやすらぎ館
右に行くと島道鉱泉
<林道合流点の様子>
 
 林道沿いには幾つかの看板が立つ。それによると、県道入り口にあった「やすらぎ館」というのは、林道を左に、少し能生川方面に戻った所にあるようだ。溝尾から直接林道を走ってきても良さそうだが、その区間の林道の様子は分からない。
 
 林道を右に進めば島道鉱泉とある。小さな標識には「糸魚川市」とも書かれ、峠を越える道であることも分かる。しかし、峠の名前を示すものは何もない。
 
 別の看板では、島道鉱泉は林道から更に分岐した所にあるようだ。この近辺では、この島道鉱泉が最有力となる観光資源のようである。
 
 ここからは、いよいよ峠道である林道入山吹原線を、北へと進む。

島道鉱泉は途中で分岐
 

左に島道鉱泉への町道を分岐
<島道鉱泉の分岐>
 
 直ぐにも島道鉱泉の分岐が左に現れた。この分岐から鉱泉まで町道が続いているらしい。分岐点には島道鉱泉の看板の他に、「鉾ヶ岳登山道入口」ともあった。鉾が岳(ほこがたけ、1,316,3m)は能生町と糸魚川市の境にあり、西頸城山地(にしくびきさんち)に属する山である。これから越える峠は、鉾ヶ岳から北西に延びる稜線上にある。
 
 島道鉱泉は鉾ヶ岳の登山者なども利用する、木造2階建ての古くさびれた一軒宿だそうだ。源泉は16℃〜17℃と低く、それを天然ガスを使って沸かしているとのこと。一度泊まってみたいものだ。 
 
 島道鉱泉の分岐には、比較的新しい林道看板があった。同じ看板が峠にもあり、このページの最初の方に掲載した。その看板の案内図にも峠の名前は記されていなかった。
 
 真新しいアスファルト路面といい、この看板といい、この林道は最近になって整備されたようだ。ツーリングマップルには「峠北一部ダート」などとも記されているが、この分では未舗装など全く期待できそうにない。でも、こんな雨の日はその方が無難である。それに、前回通行止で通れなかったことを思うと、舗装路でいいから、どうにか無事に峠を越えられたらと思うばかりだ。
 
<入山吹原林道を進む>
 
 島道鉱泉の分岐を過ぎると、道は左に島道川上流部の沢の一つを見て進む。その沢に細い滝が一筋流れ落ちるていのが見えた。こんな雨の日には、あまり関心が向かない。水にはもううんざりである。
 
 道は徐々に高度を上げているようなのだが、雨と霧に煙って視界はほとんど広がらない。道の側らに看板が出てくると、それを眺めるくらいしか仕方がない。

また他の林道看板
 

九十九折りを登る
 高度を上げると九十九折りも出てきた。なかなか峠道らしくていい。左の谷をのぞくと、その道の険しさも感じる。しかし、わざわざ車を停めてまで眺めるような遠望は、霧に閉ざされてしまっている。雨に濡れるのも嫌なので、車の中から僅かに写真を撮るだけである。
 
 アスファルトの道は何事もなく続いていく。もう峠も近そうだ。
 
峠は近そうだ
 
    
 
<峠に到着>
 
 通行止もなく無事に峠に着いた。稜線上のなだらかな鞍部に位置し、狭苦しい感じは微塵もない峠であった。
 
 峠に入る島道側の左に広場がある。林道の案内図ではここが駐車場となっている。ここより稜線上を北に黒尾の峰(938m)へ登山道があるようだ。
 
 本当ならこの駐車場辺りから島道側に景色が広がるのだろうが、この雨では望むべくもない。 

島道側から峠を見る
左手に林道看板、右手に地蔵
 

吹原島側から峠を見る
左手に地蔵、右手に林道看板

峠の島道側
 
峠を島道側に下る道
 右手に駐車場
ここからの景色が見られないのが残念
 
<峠の様子>
 
 相変わらずそぼ降る雨をついて車の外に出る。こんな日には人の気配が全くなく、殺伐とした感じさえ受ける。峠を吹き抜ける風もこころなしか冷たい。林道の看板が一つ、目立って立ち、その反対側には地蔵が佇んでいた。祠はきれいに掃除され、小さな花が供えられていた。ほっとする光景だ。
 
 私は初めて訪れる峠とあって、雨に濡れながらもカメラを片手に峠のあちこちを走り回る。一方、友人はちょっと外に出て来たが、直ぐ車の中に引っ込んだ。多分またお菓子でも食べているのだろう。まあ、峠に関心などなければ、誰もこんな山の中の道など、好き好んでやって来やしない。ここまでついて来てくれたことだけでも感謝するしかないか。 
 

左が島道方向、右が吹原方向
 

地蔵のコンクリートの祠
小奇麗に花が供えられている

地蔵
残念ながらお顔がはっきりしない
 
<峠の名前>
 
 この峠の名前については、島道側から登って来た限りには、沿道に何の手掛かりも見つけられない。肝心な林道看板の案内図にも載っていないのだから、これではしょうがない。しかし、これから下る吹原側には峠の名前を示す看板が出てくる。それには「こえど越」とある。それを場合によっては「こえど越え」とも書くこともあろう。
 
 一般の道路地図に名前があるのを全く見ないのだが、ただ一つ、丁度手持ちの県別の地図では、「こいど峠」と珍しく峠名を記していた。
 
 資料としている角川の地名大辞典にも、峠そのものの記述はなく、ただ糸魚川市の「吹原」の項に、広域林道が「吹原峠」を越えて能生町島道に通じているという記述を辛うじて発見した。
 
 インターネット上で「コエド峠」と書かれているものもあった。
 
 「こえど(コエド)」か「こいど」か、「越(え)」か「峠」か、そのどちらか分からないが、大体そんな呼び名の峠である。「吹原峠」というのがちょっと異色だが、ここでは吹原にあった看板を元に、「こえど越」とさせていただいた。
 
<別のこいど峠>
 
 尚、岐阜県に越道峠(こいどとうげ)というのがあるそうだ。越道(こいど)とは、「山を越える道」という程の意味を持つらしい。すなわち、こちらのこえど越の「こえど」も、それと同じ物かもしれない。「こえど越」とは峠道を指す一般名称的に使われた可能性がある。その意味では「吹原峠」の方が固有名詞らしくていい。
 
    
 
<吹原側に下る>
 
 峠の吹原側も晴れれば景色が広がるのだろうが、今は麓の方は真っ白だ。雨に濡れたアスファルト路面が寂しく下っているだけである。
 
峠を吹原側に下る道
峠の部分だけ少しアスファルトが広くなっている
 

吹原側の九十九折
 道は島道側に比べると、険しさが少し和らいだ感じがする。勾配も穏やかである。それでもちょっとした九十九折はあり、それなりに楽しめる峠道である。
 
 視界は終始開けて空が明るい。峠から半分も下ると沿道に田んぼが現れた。吹原の麓もぼんやり見えてくる。
 
麓を眺める
 
<以前の通行止>
 
 最初にこのこえど越を訪れた時は、この付近で通行止に遭った。林道起点などには何も出てなかったのに、ポツンと通行止の看板が現れた。
 
通行止
 この先約2Km地点において土砂崩落のため当分の間 全線通行止 とします。平成12年4月
 
 念の為、土砂崩れ現場まで行ってみた。車を少し離れた所に置いて近付くと、ショベルカーが動いていた。でも、ジムニーならその場所はもう通れる程度にならされていた。作業員の一人に声を掛け、通ってもいいですかと聞くと、あっさりいいですよという返事。それならばと車に引き返そうとして、また聞いてみた。車なんですけれど・・・。
 
 どうやら歩いて行くものと勘違いしたらしく、車ではこの先にも通れない個所があるからダメだとのこと。仕方なく元来た道を延々と国道8号まで引き返すことになった。峠道は、越えられない時に大きく迂回しなければならないのが大変である。
 

以前の通行止の看板 (撮影 2000. 6. 3)

以前の土砂崩れ個所 (撮影 2000. 6. 3)
 
<糸魚川市側の林道起点>
 
 糸魚川市側には看板らしい看板がない。やっと吹原の林道起点に着くと、そこにポツンと林道標識が立っている。それもただ名前が記されているだけで、案内図などはなく、どこに通じている林道とも分からない。
 
 林道の続きは糸魚川市の市道となる。
 

糸魚川市側にある林道起点 (峠方向を見る)

以前に撮影した林道起点 (撮影 2000. 6. 3)
 

鳥居がある
十二大社?
 道はくねりながらゆるい斜面を麓へと下って行く。途中の沿道に鳥居が見られた。地図にはこの付近に乗雲寺と十二大社(神社)があることになっている。鳥居があるので十二大社か。
 
 また、峠のこちら側には、早川の支流・久保川が流れていることになっているが、あまりはっきりとした川筋が見られない。大きく見ると、こえど峠は能生町を流れる能生川と、糸魚川市を流れる早川との境を成していることになる。
 
 間もなく麓の方に集落が見えてきた。吹原の集落だろう。
 
麓の吹原の集落が見えだす
棚田が望める
 
 吹原の人家の間をするりと抜けて、見覚えのある分岐に出た。側らに昔懐かしい火の見やぐらが立っている。
 
 この分岐の角に「こえど展望台」と、でかでかと看板が立つ。以前来た時からそうであった。これを見て、峠が越えられるかと期待したものだった。 
 
 「展望台」とはどこのことか、あまりはっきりしないが、多分峠そのものを指しているようだ。前回も今回も、その展望は得られなかった訳である。
 
 分岐には「ホコ自習館」と書かれた小さな看板があった。「ホコ」とは何のことか、よく分からない。
 

吹原の分岐
左が峠方向

吹原の分岐を峠方向に見る
 
 峠から降りて来ると、吹原の分岐は右に行くのが本線である。でも、左の細い道を行っても、直ぐ下の県道270号・湯之河内梶屋敷停車場線に出られそうである。
 
 でも、ここは直ぐには県道に出ず、早川を隔てたこの市道をそのまま行くのがいい。田舎ののんびりした道が続く。落ち着いた雰囲気がとてもいい。こんな静かな所に住みたいものだと思わせる。
 

吹原の分岐

以前に撮影した吹原の分岐 (撮影 2000. 6. 3)
 
<峠の標識>
 
 市道はそのまま「越橋」と言う橋で早川を渡る。
 
 最初に来た時も、県道から分かれてこの橋を渡って来た。すると、その橋の袂に標識を見つけた。左に「不動山城跡」とあり、右に「こえど越 展望台」とあった。まだここではこの「こえど越」なるものが、能生町との境を成す峠の名前とは断定できなかったが、その可能性は十分にあると思った。名前も分からない峠に向かっていた時に、こうした標識を見つけると嬉しくなる。現地で峠の名前を発見した喜びも重なる。

初めて「こえど越」の文字を目にした標識
 

越橋を県道方向に見る
<越の集落>
 
 越橋を渡ると、こえど越の峠の旅も遂に終焉を迎える。そこには県道が走っている。ここは越(こし)と言う集落だ。県道に沿って商店もちらほら見かけられる。越は中早川地域の中心的な集落である。でも、その中心を走る県道でさえ、あまり交通量は多そうではないのだった。
 
県道沿いの越の集落
 
<余談>
 
 普通ならこれから先は県道をおとなしく下って国道8号に出るのだが、尚も海岸沿いに出ずに済まないかと思案した。そして、海川沿いの県道221号に越え、更に根知川沿いの県道74号(225号?)に出て、尚も国道148号に抜けようと県道526号・蒲池西山線を進んだら、国道直前で道が通れなかった。こうなると、さすがに何をやっているのか分からず、ただただ迷走しているようなものだった。
 
 ともかくも、こえど越が越えられたのは収穫であった。また一つ楽しい峠道の旅の思い出が増えたという思いである。しかし、これに付き合わされた友人の方は、果たしてどうか分からないが・・・。
 
 今度は是非、天気のいい日に訪れ、「展望台」の名に恥じない峠を見てみたいものだと思う、こえど峠であった。
 
<参考資料>
 昭文社 中部 ツーリングマップ 1988年5月発行
 昭文社 ツーリングマップル 3 関東 1997年3月発行
 昭文社 ツーリングマップル 4 中部 1997年3月発行
 人文社 大きな字の地図 新潟県 2001年4月発行
 国土地理院発行 2万5千分の1地形図
 角川 地名大辞典 新潟県
 
<走行日:2003. 8.12 制作:2004.12. 6 蓑上誠一>
  
    
 
峠と旅