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峠情報 11
 
掲載期間 2000年7月から8月
目次
 
○ 惣座峠/新潟県津川町、鳥井峠/新潟県津川町・福島県西会津町
○ 八草峠、高倉峠、冠山峠、温見峠/岐阜、福井、滋賀の県境
○ 大峠/福島県喜多方市・山形県米沢市 (自転車でトライしたそうです)
○ 八草峠/岐阜県坂内村・滋賀県木之本町 (日の裏林道経由で通行可)
○ 大峠/福島県喜多方市・山形県米沢市 (福島県側も通行止)
○ 細尾峠/栃木県日光市・足尾町 (通行止)
○ 津別峠/北海道津別町・弟子屈町 (全線舗装、冬期閉鎖)
 
2000/ 7/30 <惣座峠/新潟県津川町、鳥井峠/新潟県津川町・福島県西会津町>

 先月、メールを送らせて頂いた小杉(バンドルネーム)です。
 新潟市といわき市を結ぶ国道49号線の旧道にある2つの峠をご紹介します。
いずれも、それほど有名な峠ではないと思いますが、それがゆえにお目にかかる機会があまりないと思うのでご紹介します。

 1つ目は、新潟県津川町内にある惣座峠という峠です。津川町中心部の東に位置します。峠が何かの境になっているわけではありません。峠の東側には集落があるためか、舗装路で、東側からのアプローチは容易ですが、西側からは、旧道に入るとすぐ未舗装となり、途中草が生い茂っている部分があったりして、ひどい道でした。この草の部分を無理矢理進んだため、トランクの蓋に若干傷がついてしまいました。

 2つ目は、新潟県津川町と福島県西会津町の境(県境)にある鳥井峠です。現在の国道49号の県境部分は、新潟県側から福島県側に向かって進んでいると、下り坂の途中にあるような感じで、境目としては変な感じですが、旧道はちゃんと峠が境目になっています。私は、新潟県側から行きましたが、集落を過ぎると未舗装となり、間もなく峠となりました。峠には、古い道路看板がありました。峠には、車数台分のスペースがあり、そこから先は、道はあるものの、草のせいで道幅が非常に狭くなっており、根性なしなことに、これ以上の傷がつくのは嫌だと思って行きませんでした。

 どちらもそれほど険しい峠ではありませんが、かつての国道を体感できる道でした。私の車はごく普通の乗用車なので、未舗装は少々辛かったですが、蓑上さんのお車なら大丈夫でしょう。こちらの方面へお出かけの際は、ぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。
 惣座峠での写真と、鳥井峠の古い看板の写真をお送りします。この他にも撮った写真があるのですが、メールだと重くなりますので、私のホームページ
<http://www1.neweb.ne.jp/wb/osic/travel/photodex.htm>をご覧になって頂ければ幸いです。
 長くなってしまいました。それでは失礼します。

 小杉さん、ありがとうございました。
 地図を調べてみても、見逃してしまいそうなちょっとした旧道ですが、峠もあり未舗装もありで面白そうですね。
 機会をみて、越えてみます。写真もありがとうございました。
 


2000/ 7/23 <八草峠、高倉峠、冠山峠、温見峠/岐阜、福井、滋賀の県境>

 こんにちは。森本と言います。今24歳です。時々メールをしてますが覚えていただきましたでしょうか?いつもホームページ見てますが蓑上さんほど濃い内容はないですね。蓑上さんは何歳頃から全国の峠を回るようになったのですか。また、教えて下さい。
 さて、実は21日の晩から22日の夜にかけて、中部地方の峠に行って来ました。行った峠は「八草峠・高倉峠・冠山峠・そして温見峠」です。まず自宅を21日の晩に出て一路八草峠に向かいました。滋賀県側の日裏林道経由で峠に行き、夜の12時ぐらいに峠につきました。そして朝まで車中泊となりました。八草峠はこのところずっと通行止めです。朝、起きてから国道を滋賀県側に向かって降りたのですが、途中で大規模な工事をしてて、全く通行不可でした。そして岐阜県側も通行止めでしたので仕方なく日裏林道で下り、続いて今庄側から高倉峠に向かいました。峠までずーとダートで1時間ぐらいはかかったと思います。しんどかったけどこのところの晴天で眺めは最高でした。そして冠山峠へ。冠山峠までの塚林道は、もうほとんど舗装路になっていました。そして、いよいよあの温見峠へ。少し疲れたので、157号線の根尾村にある、うすずみ温泉で一休みして、峠を目指しました。結構せまい道で、「脇見注意」「落ちたら死ぬ」なんて看板もありました。100?くらいダートもありました。そして無事に峠について一路帰路を
目指しました。というのが旅行の行程です。また、旅に言ったらメールするかもしれませんがよろしくお願いします。

 森本さん、ありがとうございました。
 私はオートバイや車の免許をとったのが30過ぎてからです。峠を回るようになったのは、それから直ぐです。でも、特に峠にこだわっていたのではなく、ただ旅がしたかっただけなのです。
 八草峠や高倉峠、温見峠は私も特に好きな峠です。この附近はいい峠が多いですね。


2000/ 7/18 <大峠/福島県喜多方市・山形県米沢市>

 お久しぶりです、というほどではありませんが、大峠のことなど去年に2通ほどお手紙を出した、山下と申します。長文メールで失礼します。

 去年のゴールデンウィークに大峠に行き、そのあと夏休みにでもと思っていましたが、諸般の事情で行くことが出来ませんでした。そして先日やっと大峠に再チャレンジできましたので、その時の状況をメールいたします。また今回は趣を変えて自転車で山形側も上ってみました。

 結論から言いますと、今回も大峠(隧道)には到達できませんでした。その代わり、個人的な主観ながらある確信を抱いて帰ってきました。

「大峠は不滅だ!」

 と、いうことです。まだ、大峠自体が残るかは分かりかねているのですが、日本がこのままいけば、峠道の6割近くの道路は残ると思っています。これに達した理由は少ないながらも、それぞれ次のような理由によります。

 (1)2つの重要と思しき送電線(東北幹線、飯豊幹線)が大峠ルートを通る。
 (2)小さな崩落等はそのままだが、通行に支障をきたすような大きな障害は取り除かれている。
 (3)山形県側も、5km付近まで植林等、林業の土地のようである。

 今回、山形側からのアプローチでは自転車で行い、分岐から7km付近まで進んだ所で気象等の問題から、引き返し、福島側は自動車で5km付近まで進んだ所でこちらも気象の問題から引き返しました。

 福島側は、keiさんのメールにある通り、工事のための通行止めが有ります。
この工事というのが「災害復旧工事」であるということに着目しない点はありません。なお、私が行ったときはバーが半分開いていましたので、慎重をきして車を進めました。そして、重要なのがこの工事箇所が去年のメールで差し上げた箇所だったのです。工事が終わってすぐらしく、ガードレール等は付いていませんが、真新しいアスファルトに白線が眩しかったです(ゲートから1km付近のヘアピンカーブの路肩決壊箇所)。また法面の崩落箇所も見事に復旧されていました。ただし、またコンクリートを吹き付けるのではなく、低コストのためかあるいは環境に配慮したのか、自然を生かした補強法。つまり草の種をまいて、その根っこの力によって決壊を防ぐ方がとられています。そこからしばらくしたところで、雨および濃霧のため、安全を考えて引き返しました。ちなみにどうろのみずたまりに轍があったので、1台の車が大峠に向かっていたようです。あとで、降りて写真を撮っていたら、工事と思しきトラックが山から下りてきました。
 おそらくもっと先でもなにか工事しているのかも知れません。

 山形側は自転車でのアプローチですが、結果としては新道との分岐から6km付近までは車で進入可能です。規制も有りません。したがって、山の下からではなくその先から自転車で行けば良かったのですが…。鉱山との分岐からすぐのところ、去年は頑丈なバリケードが有った所(どうやら冬季閉鎖のものらしい)には5km先から大峠方が通行止めであり迂回をお願いする看板が立っていました。
 その5kmのところまでは問題無く通行できます。ただし、ミラーおよびガードレール等はあまりありませんが、それはこの道が役目を終えているのとは関係ないことです。路肩が決壊した箇所などはきちんと補修されています。ただし通行にあまり関係ない箇所はそのままですので、その点やはり危ない道であると思います。結局通行不能になるのは、大猿倉沢橋から先の部分です。この先はやはり荒れ始めます。落石は落ち放題、路肩は落ちる寸前だったりといかにも放棄された感じです。ただし自転車等なら問題無いと思われます。ただ大峠まで行ってないので何とも言えないですけど。
 とにかくあの橋から先は雰囲気ががらりと変わります。斜面が急になっている所に道路がへばりつく感じです。おそらく大峠の一番のハイライト区間なのではないかと思います。ただ、そこが放棄されているようなので少し残念です。
 大峠凾嶺越の石碑が有る所付近で引き返しました。なおこの石碑の付近は道路は奇麗でした。ただ通るものが無いので、雨が流れた跡が付いていましたが。自転車の轍が結構残っていたのは少し心強かったです。人のうんちのようなものがありました。あまり詳しくないのですが、人のうんち状といえばやはり「熊」でしょうか?
 一応ラジカセをリュックに入れて、音楽かけながら上っていきました。一番のハイライト区間を進めなかったのが残念です。雨だけは降られたくなかったので、引き返さざるをえなかったです。

 そして大峠ルートが残るという確信に至った点なんですが、実は行く前に地形図を買っていて、そのときに送電線が大峠付近を通ることから、これの巡視路として活用されているのではないかと思っていたのです。いや絶対にそのはずであると。実際に山形側を行ってみたら、確かにこの送電線の巡視路として利用されていました。至る所に鉄塔番号の札が立っていて、獣道が分岐していました。もちろんその部分は刈り払いが行われています。つい最近に人が来ているということです。
 大猿倉沢橋から先の放棄区間でも鉄塔がそばにたつところがあり、一応獣道らしきものが分岐するのですが、立て札が立ってなかったのが気になる所です。でも一応大峠隧道まではほぼ同じルートを通ることから、巡視路として使われていると思います。それともその先は別の巡視方法が有るのでしょうか。そうなると話しは別ですが。とにかくもう一度あの先を行ってみたいと思っています。
 福島側も同様な状態にあるのではないかと思います。

 長文で失礼しました。それでは。

 山下さん、ありがとうございました。
 大峠はいつまでも気になる峠ですね。車では通り抜けられないなら、私も自転車を買ってトライしてみようかという気になってきます。でも多分、体力が全く不足しているでしょうけれど。
 


2000/ 7/10 <八草峠/岐阜県坂内村・滋賀県木之本町>

 7/9(日)に八草峠へアタックしました。(車はインプレッサ)
 以前から県境?滋賀県金居原までは通行止めだったのは知っていたので、岐阜県から向かいました。途中、坂内村役場までは2車線の整備された道だったので坂内村付近までは若葉マークでなければ十分通行できました。交通量もそれなりで、自転車やバイクでツーリングする人や釣り人を見かけました。
 村役場付近から川上集落までの間、1車線の細い区間がありましたが、それほど長くありませんでした。また、旧道は通行止めになって、工事途中の新道を通る区間もいくつかありました(新道を作る工事が完全に終わったわけではないので、本当に旧道が通れなくなるかは不明ですが、新道がショートカットする部分が多くなりそうです)。トンネル開通後はかなり快適な道になるでしょう。
 川上集落で八草トンネルの入り口を見つけて、写真を撮影しました。その先はいよいよ1車線のくねくね区間に入ります。すでに入り口から「法面崩壊の恐れがあるので雨の日は極力走行を控えてください」という土木事務所の注意書きがありました。道路には落石が散らばり、ところどころ法面が崩れていてすごく不安感がありました(前日は台風の影響で雨だった)。ガードレールがなくて、路肩を示すのが反射鏡の着いたポールだけという区間もあり、転落した時を考えると恐怖感が増します。
 峠は確かに少しは広くなっていましたが、「ちょっと広い待避所」くらいのスペースしかありませんでした。(「峠と旅」の写真では、車が小さいのでもっと広いスペースを想像してしまいました)眺めは良くて、谷の深さに驚きます。
 峠ではジムニーワイドで来ていた初老のグループが弁当を食べていました。そのグループの前に滋賀県側に下りた車が戻ってこないので、通過できるだろうという話を聞き、ジムニーワイドに先導してもらって滋賀県側にアタックしてしまいました(そもそも私は滋賀県民なので、通過できる方が早く帰れるわけです)。
 道路は岐阜県側と変わらない感じでしたが、日の裏林道との分岐点で本線はバリケードで通行止めになっていました。やむを得ず林道に突入しましたが、未舗装で轍が深くてルートを選ばないと普通乗用車では床下やバンパーを傷めそうなのでかなり神経を使いました。タイヤが舗装路用だったので、スリップしているように感じられる場合もありました。なお、先導のジムニーワイドにどんどん引き離されていったので、オフロード車ではあまり問題にはならないようでした。
 林道の集落に近い一部区間はアスファルト舗装路になりました。本線に出ると、普通の舗装路になり、後は木之本まで1.8?2車線のセンターライン付きの道になりました。また、工事中のトンネルもあり、かなり快適になるようです。R365やR8への合流は、新道の方を通れば完全2車線です(旧道は集落内で狭い)。

 結論としては、最低地上高の高いオフロード車ならば林道経由で通過可能でしょう。しかし、車を傷めたくない普通乗用車の人はトンネル開通後に利用した方がよい道でした。私もこれに懲りて当分は八草峠に近寄らないと思います。

 八草峠を曲がりなりにも走破したことで、minoueさんの峠に対する愛着と度量の大きさを思い知りました。車に傷が付くのを気にしてしまう私のような小心者は未舗装路や落石の転がっている道ををすすんで通れません。

 追伸:峠で会った初老のグループ(岐阜県民)の話を紹介します。
・「夜叉が池」は水のきれいな池のようです。R303から分かれて途中まで車で行き、2時間ほど山道を歩くと到着するようでした。
・八草峠では年に一度木之本町と坂内村から人が来てなにやら祭りが行われるようです。
・関西電力がダムを建設するために調査をしているらしいです。八草峠から分岐する林道があり、関西電力が狩猟者向けになにやら注意書きを書いていました。従って、トンネル開通後もしばらく峠付近の旧道は残るでしょう。

 武田さん、詳しい情報ありがとうございました。
 峠の岐阜県側も滋賀県側もどんどん変わっていくようですね。昔の面影が残っている内に、また是非八草峠を訪れておきたいと思います。



2000/ 7/ 1 <大峠/福島県喜多方市・山形県米沢市>

 はじめまして,蓑上さん。
 私は現在23歳の大学院に通う学生のKeiです。

 峠と旅ということで,ホームページを見せてもらいました。
 私も機械系が専攻のためでしょうか?
 田舎の方をドライブするのが,とても好きです。
 特に今は関東にいますが,東北が故郷なのでそちらについては,
 私も結構遊びに行きます。

 先月の5月中旬頃に,幻の峠と呼んでいらっしゃる大峠(福島県と山形県の県境)
 国道121号線(旧道)の方へ車で行ってみましたが,
 国道の標識や米沢・山形方面の案内板が,ものすごく寂しそうに見えました。
 ホームページに記載されているように,ただひたすら真っ直ぐ進みました。
 そうしたら,道の半分をガードレールが塞いでいるところは,
 今現在,工事中の看板やら通行止めの看板やらが,
 ここからの道は通さんぞとばかりにあり,そこから先へ通行不可能でした。
 折角カメラを持っていったのに,とても残念でした。
 せめてもの一回だけでも,大峠まで行ってみたいものですが,
 土砂崩れもひどいみたいですし,希望は持てそうにありません。
 今年の夏にでも,もう一回行ってみようかとも思っています。

 蓑上さんから,もし私に聞きたいことがあったら,
 是非メールください。
 知っている限りの情報は,こちらからも提供いたします。
 お忙しいところ大変失礼しました。
 それでは,また。

 kei さん、ありがとうございました。
 現在、福島県側も通れなくなってしまっているのですね。
 このまま二度と峠までも行けなくなったらどうしましょう。
 歴史の有る、いい峠なんですがね、大峠は。
 



2000/ 6/30 <細尾峠/栃木県日光市・足尾町>

 楽しくホームページを見させていただいてます。

 このページで見つけた細尾峠が前から気になっていたので6月29日に足尾側から行ってみました。が、残念なことに何と全面通行止めでした。梅雨時の一時的なものなのかどうか判りませんが、ちょっと時間的に厳しかったこともあり、途中まで行って引き返すことになると困るので、泣く泣くゲートで引き返しました。
 念のためトンネルを抜けて日光側の途中分岐から入ってみましたが当然のことながらやはりダメでした。現道の下をくぐる最後の部分だけは走れましたが。
 まさかこのまま廃道なんてことにならないことを祈るのみです。

 ちなみに、栃木から足尾に抜ける粕尾峠は景色は大したことありませんが距離が長い分、十分満喫できました。
 また、峠名は良くわかりませんが、鬼怒川温泉の先、新藤原を右折し塩谷へ抜ける県道67号は峠道としてはイージーですが、高原ムードがあり、なかなか良い道でした。

 また、峠リストの中から選んで出かけてみようと思います。これからも楽しいページを期待しています。

 JUNさん、ありがとうございました。本当に廃道になんてことにならなければいいですね。
 粕尾峠は気になっていたのですが、まだ越えたことがありません。今度行ってみます。
 県道67号(63号?)の峠は一度行きました。峠附近は細い道ですよね。峠附近から塩谷町の東古屋湖に出る林道が有るのですが、その道もなかなかいいです。
 



2000/ 6/29 <津別峠/北海道津別町・弟子屈町>

 こんにちは、rikiというものです。
 ことしの6月に津別峠に行って来ました。
 峠道は全線舗装されていて、展望台への道も舗装されていました。
 ただし、大型車通行禁止、11月から5月末まで冬季閉鎖です。
 また、制限速度も20kmになっています。
 (すみませんが、会社から送っているので、返信メッセージはいいです。)

 rikiさん、ありがとうございました。
 今年は久しぶりに北海道の旅を計画しているので、できたら津別峠も再訪してみたいです。変わってしまったようですね。でも、ジムニーでなくてもらくらく行けそうで、それはそれでいいのかも・・・。
 (返信は控えておきますよ)
 


 
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