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峠情報 9

2000年1月から4月


 ○ 牛首峠/岐阜県・富山県
 ○ 大峠峠/福島県・山形県、オロフレ峠/北海道(昔を懐かしんで)
 ○ 堀越峠/福井県・京都府
 ○ 余地峠/長野県・群馬県
 ○ 新得峠(仮称)/北海道新得町・南富良野町 (補足)
 ○ 雲石峠/北海道八雲町・熊石町

2000/ 3/ 1 < 牛首峠/岐阜県・富山県 >

 今回HPを拝見させていただいて 牛首峠がでてたので懐かしく思い・・・? mailさせていただきました。
 私は免許をとってまだ3年しかたっていないのですが 過去4回ぐらい牛首アタックに失敗しています。
 最近いったのが去年の秋頃です。
 そのときのことですが 県道34号利賀河合線 は利賀村大勘場付近で寸断されており
 (免許とってはじめて行ったときから今までずっと)通行できません。おそらく直す気なしです。
 しかし通行止めの一歩手前で34号の対岸に渡る林道があり おそらくはそちらから牛首峠を超えれるという楽観的な判断でアタックしています。そうすると現在建設中の利賀ダムの真横あたりまではいつもいけるんですけど(といっても標高的にだいぶ上)そこから先になかか進めません。でもそこまでの道のりがすごく景色が好いので満足してしまいますが。ちなみに幅が広くきれいなダートです。その辺りまで行くと 分岐がいくつかあるんです。牛首峠と書いてある方向に行ったもののそのさき道が非常に荒れていて 頑張ってみたものの結局道路が流されていて進めませ
んでした。場所柄土砂災害とは縁深いところなのですが 悔しいです。
 偶然居合わせた地元のおじさんに迂回路を聞いてその道に行ってみたけれど
川を渡ってぬかるみ進んだりしているうちに道が急激に細くなり私の車では無理だと思い引き返しました。ちなみに車はESTIMAです。ジムニーだといいですね。私の車はすぐ動かなくなってしまい その上重いので 救助も困難です。
 今までずっとこんな感じで 牛首峠には行き着いていません。
 今度是非富山県側からアタックしてみてください。途中の景色は私が保証します。

 後 天生峠も昔行きました。あそこも土砂災害が多いところで滅多に通れませんよね。
 真夜中に通ったんですけど 星が奇麗でした。でも凄く恐かったですけど。
 今回写真を見させていただいて あんな道を飛ばしてたと思うとぞっとします。
 知らぬが仏ですね。昔金山があったという場所柄 夜中に行くと何か見そうです。

 最近はあまり林道は走らなくなったのですが 今回拝見させていただいてとても面白かったです。
 これからもいろいろな峠を楽しみにしています。
 突然のmail すいませんでした。おやすみなさい。

 島崎さん、ありがとうございました。
 利賀川ダムをバイパスする林道、私も今度トライしてみます。
 それと天生峠は最近変わってしまいました。行くとびっくりするんじゃないかと思いますよ。


2000/ 1/26 < 大峠峠/福島県・山形県、オロフレ峠/北海道 >

 はじめまして。福岡県在住のジョリーと申します。

 このページにたどりつき、非常にうれしく思っています。
 私にとって「峠」という存在は、旅をしている中でもひときわ特別な存在です。というのも、私は学生時代、自転車に乗って各地をツーリングしていたため特に思い入れが強いからです。自転車にとって峠とは、最大の関門であるとともに、それを克服した時の征服感がたまらなく良いのです。
 その強烈な経験のなごりなのか、自転車に乗らなく(乗れなく)なった今でも、ときどき峠へ行きたくなり車に乗って出かけます。そして、今回このページにめぐりあい、いくつかのなつかしい峠に再会することができ、あの時のことが脳裏になつかしくこみあげてきました。
 その中のいくつかの峠の思い出をちょっと語らせていただきたいと思っています。自転車で越えたうちの2つの峠、大峠とオロフレ峠について少々、、、

<大峠(もちろん旧道)>
 私がこの峠を越えたのは、1989年(平成元年)の7月24日です。当時私は大学1年で、はじめての長距離自転車ツーリングでした。この日は、喜多方を出発して大峠を越え米沢に入り、上山城まで行き、お城の駐車場でテントを張って寝ました。
 当時はもちろんトンネルのある新道など影もかたちもなく、うらぶれた感じの道をひたすら上っていっていました。
 実を言うと、もう10年以上前の話なので峠までの上りについてはあまり記憶がなく、とにかく「きつかった」ことしか覚えていません。当時の日記に「大峠は1000メートルくらいと聞いていたが1500メートルはあるように思えた」と書いています。実際の標高は何メートルなのでしょうか。
 しかし、ただ2つだけ鮮明に覚えていることがあります。ひとつは、大峠のトンネルまで到着すると、すぐそばに湧き水がありそれがとてもおいしかったということです。今もちゃんと湧き出ているのでしょうか。もうひとつは、トンネルを越えてからの下りが未舗装で下りなのに思うようにスピードが出せなくてもどかしい思いをしたことです。自転車できつい思いをして峠を上るのは、すべて下りでスピードを出して下りる快感があるからといっても過言ではないのです。これでよく国道といえるなあと思ったことを覚えています。
 今になって思うと、もう当時から新道の計画があったからそうだったんでしょうね。しかし、本当に思い出に残った峠です。
 実は昨年の10月に車で日本縦断をしまして、その時に立派な新道の方を通ったのです。あの峠が今はこんなになってしまったのか、と少々感傷的になってしまいました。まさに「10年はひと昔」ですね。

<オロフレ峠>
 この峠は、1990年(平成2年)7月16日に越えています。大学2年の時なので、もちろん自転車でです。
 この日は友人と2人で洞爺湖の方から上っていきました。あたりは牧場風景がちらほら見えたりして気分は良かったです。しかしながら、急坂とヘアピンの連続にカンカン照りの日差しが容赦なく、相棒は平気な顔をしているのに私の方はバテバテになってしまいました。(ちなみにこの時の相棒は約1年後に「ツール・ド・沖縄」で優勝するほどの健脚の持ち主でした)
 峠ではよく晴れており、景色は良かったのですが、残念ながら羊蹄山はかすんでよく見えませんでした。
 その後は、登別方面へ下り、温泉に入ったあと苫小牧まで出て港近くの公園でテントを張って寝ました。
 ところで、「峠情報」の中で今は洞爺湖から登別へは抜けられないとのことですが、どこがいつから通れなくなったのでしょうか。残念ですね。

<その他>
 ちなみに、私がいた大学のサイクリング同好会の中で1991年にとった「思い出に残る峠」のアンケートのベストテンをご紹介します。福岡近辺のローカルで低い峠が多いですが。

 1.板谷峠(福岡市・655m)
 2.知床峠(北海道宇登呂町、羅臼町・750m)
 3.日向峠(福岡市、福岡県前原市・250m)
 4.猫峠(福岡県篠栗町、若宮町・454m)
 5.坂本峠(福岡県那珂川町、佐賀県東背振村・535m)
 6.犬鳴峠(福岡県久山町、若宮町・367m)
 7.三瀬峠(福岡市、佐賀県三瀬村・583m)
 7.安房峠(岐阜県、長野県・1872m)
 9.日ノ尾峠(熊本県一ノ宮町、高森町・982m)
10.椎矢峠(熊本県矢部町、宮崎県椎葉村・1420m)
10.高森峠(熊本県高森町、蘇陽町・850m)
10.渋峠(長野県、群馬県・2172m)
10.秋吉台YH前の坂(山口県秋芳町)・・・峠ではありませんが、、、

 ジョリーさんありがとうございました。峠ベストテンも。全国版をやってみたいですね。
 私が大峠を越えたのももう10年以上前です。私はバイクで山形県側より登りました。大峠隧道の福島県側の涌き水については、どうも記憶がありません。でも山形県側の未舗装林道は覚えがあります。峠の標高はツーリングマップルによると1157mだそうです。
 参考まで、下に1997年8月の福島県側の大峠隧道の様子を掲載します。
 

大峠福島県側
大峠の福島県側 直ぐこの先に隧道
道路標識には「山形78km、米沢33km」
標識の下には「山形側通行止」の看板
大峠福島県側
隧道を背にした峠の写真
涌き水は見えない
(車の右の方にあったような気もするが)

 

大峠福島県側
大峠隧道の福島県側入口
草が覆い隠しそう
10年以上前にここをバイクで抜けてきた
大峠福島県側
隧道の看板
右から左に「大峠隧道」
 

2000/ 1/10 < 堀越峠/福井県・京都府 >

どうも、こんにちは。
大変興味を持ってHPを拝見させてもらっています。

私は、最近3桁国道の峠に興味を持ち始めた京都在住の大学生です。
休日になれば、国道マニアの友達を誘って3桁国道の峠を目指してクルマを走らせています。
ただ、日帰りで行ける範囲での3桁国道の峠はほとんど行き尽くしてきたので、県、府道の峠かもしくは泊りがけで中部、中国、四国地方に手を出そうか、と思案しているところです。
そこで、なにか情報を、と思って何気なく「堀越峠」で検索してみるとこのHPに出会ったという訳です。
おかげさまで、中部、中国、四国地方の情報はもちろん関西でも私の知らない素晴らしい峠があるのか、ということがよくわかりました。
ありがとうございます。

さて、本題ですが、「堀越峠」でこのHPと出会ったのだから、これも何かの縁だと思い、早速本日(2000年1月9日)に堀越峠に行って参りました。堀越峠のあるR162は気持ちのいいドライブができるので、よく行きます。堀越峠の旧道に関しては、ツーリングマップにも記述があったので以前から存在は知っていました。しかし、実際に行ったことはなかったのです。

で、HPの内容から福井県側からいってみようと思い、名田庄の看板を見つけさあ入るぞ!と意気込んだ瞬間、旧道の入り口の脇に小さな看板「通行止め」を発見しました。なぜ通行止めなのか、まったく理由はかかれていませんでした。しかし、本当に小さな看板で道路自体が封鎖されているわけではなかったので行こうと思えば簡単にいけました。とりあえず、様子を見ようと入り口にクルマを止め、降車し歩いて道路の状況を確認しにいきました。100m程歩きましたが、結構ひどい状況でした。どうやら、蓑上さんが行かれたときからまったく整備されていないようです。
轍もかなりひどくなっており、あちこちで土砂崩れが起こったようで、元々は1.5車線ぐらいの道幅が1車線あるかないかぐらいになっている部分もありました。確かに普通なら通行止めにするな、と納得し私も行くのをやめました。

今度は京都府側から行ってみました。京都府側もひどくなっているようです。ただ、通行止めの看板はありませんでした。このため、自分のクルマ(ヴィッツ)がダート走行には全く不向きである、雪はないもののぬかるんでるダートであるにも関わらず、若気の至りで行きました。
轍は所々で深いため走行個所を選ばないと車高の低いクルマは下を擦ると思います。ものの見事に私は擦ってしまいました(笑)。また、谷側の路肩は地面の侵食がひどく、ガードレールや標識が地面ごと谷に落下していたのには、恐怖を覚えました。
で、距離にして500m程行ったところで崖側からの川と交差しているところで川からの水流で路面の侵食がひどい所があり、行けないことはなかったのですが無理は禁物と思い引き返しました。

結局、ほとんど調査はできませんでしたが、福井県側に通行止めの看板があった以上、危険な状態になっていることは確かのようです。しかし、朽ちているとはいえ元は国道、整備さえすればダート走行が安心して楽しめそうなので、なんとか整備してほしいところですが、期待はできないでしょう。

それから、深見トンネルについてですが、新トンネルが開通直前のようです。今の深見トンネルはセンターラインもない1.5車線ぐらいの狭いトンネルですが今度はしっかりしたトンネルのようです。
よく考えると、その新トンネルにあわせた新R162の広さ十分の道路、今のR162の普通の2車線道路、そしてトンネル工事用の資材置き場として使われている旧R162の狭い道路、この3つのR162が存在する状態という貴重な体験をしました。
これは、昔のものがあってこそ、その上に新しいものが成り立っている、ということを意味しているのではないか、と思いますが、同時に堀越峠のように昔のものは見返られることはもはや無い、ということも意味しているのではないかとも思いました。時代の流れとはいうものの、少し寂しいなと思いました。

寂しいといえば、蓑上さんの温見峠の記述がそうでした。

昔が懐かしいと思う。昔の峠道が懐かしいだけではなく、
その峠道を旅した当時の自分自身が懐かしく思われる。
そして峠道がもう以前の姿に戻れない様に、
自分も戻れないことが無性に寂しく、時間の流れが切ない。
雲川ダムの近くにあった通行止にされた古い道の残骸は、
そこを走った当時の自分の残骸でもある様な気がした。

この文にはグッとくるものがありました。目頭が熱くなりました。バックに流れてる曲が拍車をかけてくれました。
私は、まだまだ 蓑上さんのように経験が多くありませんが、以前に自分自身においてよい経験をして、しかもそれは二度と戻ってこないものだとすれば、いつかはこう思うときがくるのだろうか、と思いました。

長々と駄文を書いてしまいました。すいません。
堀越峠については、父親の四駆を借りて再度挑戦しようか、と思っています。
また、R303の八草峠はこれまでことごとく通行止めを食らっているのでチャンスがあれば行ってみたいと思っています。最新情報があれば、またレポートを報告させてもらおうかと思っています。

これからも峠の報告を楽しみにしております。
では、また。

 野山さん、ありがとうございました。
 偶然にも、去年の12月26日に私も堀越峠を訪れています。勿論旧道ではなく、トンネルのある国道の方ですが。下の写真がその時のもの。その日は朝から雪で、積雪の為に旧道などは全く入れる状態ではなかったです。堀越トンネルを京都府側に出た左側に、大きな太い柱に「堀越峠」と書いた標柱が目立って立っていました。一方旧道の峠には、確か峠を示す様な物など何もなく、物足りない感じがした記憶があります。峠の標柱は、トンネルなどではなく、旧道のまさしく峠にこそ立っていて欲しいと思いました。
 

堀越トンネル
前方に見えるは堀越トンネル(福井県名田庄側)
トンネル手前にあるスノーシェードに車を止めて写真を撮った(1999年12月26日)
雪がコンコンと降り、静かな峠
ドアの開閉の音が、いやに大きくシェードの中にこだました
 

1999/12/26 < 余地峠/長野県・群馬県 >

 はじめまして。Webページを楽しく拝見しました。

 11月に取り上げられている余地峠ですが、1997年の11月に自転車で越えました。長野側では貴兄と同様に採石場のてっぺんまで登ってしまい、往生しました。

 群馬側は、少なくともその時点では、車は通れそうな道でしたよ。最初は確かに細めでしたが、下るにつれ普通の林道になりました。もうご存じだったかも知れませんが、ご参考までに。

 ちなみに、この時は貴ページよりリンクされているナワ〜ルドさんも同行されていました。

 鈴木さんありがとうございました。ナワ〜ルドさんのホームページでも、その時の様子を載せていますね。さぞかし採石場までの道は大変だったことでしょう(^。^)。
 群馬県側の道のことですが、ナワ〜ルドさんのレポートでは「シングルトラック」との表現も使われていたと思います。でももし車でも走れるとしたら、残念なことをしました。峠より群馬側をのぞくと、確かに車一台が辛うじて走れそうな道だったからです。地図には道が記載されていないのと、何かの本でやはり車が通れない個所があるようなことを読んだので、始めから諦めていました。それにもし入り込んで、戻ってこられなくなると困りますからね。
 どちらにしろ、この余地峠はまた気に掛かる峠になってしまいました。


1999/12/25 < 新得峠(仮称)/北海道新得町・南富良野町 (補足) >

 にきちです。重複がありくどくなりますが、峠情報の補足をしておきたいと思います。
 最近の道路地図には道道の完成予想ルートが点線で入っているものが多いです。国会図書館などでは旧版の5万分の1が見られますが、大正11年ころ発行の版に旧国道がかかれております。(20万分の1地勢図[夕張岳]内の[落合]と[新得]という図面にまたがっています。)新得町役場発行の地図では破線ながらまだ現役?です。自由律俳句で有名な河東碧梧桐の「三千里」にも明治40年当時の様子が出てきます。
 (主要道道夕張新得線・旧落合新得線・正式には道道というより林道と作業道よりなる現道でしょうか。)昔、南富良野の串内(くしない)牧場の完成前は串内林道と送電線の保守道を通ってジープやオートバイで峠越え出来たようですが今は牧柵などがあり車両による通り抜けは無理になってしまったようです。
 オダッシュ山に登ったとき、峠の北側の臥牛山[がぎゅうざん・地形図に標高1034mででているが山名の記入は無い。]の頂上にある電波のアンテナのような施設まで道がついているのを確認しましたが行ったことはありません。
 新得側は国道38号より道立畜産試験場に向かう7号道路(夕張新得線)をあくまでオダッシュ山に向かい直進し約4.8Kmで広内林道に入ます。それから3Kmほどいったところで送電線をくぐる少し手前の目立たない枝道を山がわに左折します。これからはジープでないといけません。1.5Kmほどで頂上です。3回目の踏査のときパジェロ(ミニかジュニアかわからないですが)が新得側から峠の頂上にきていたのをみました。
 南富良野側は牧場内の町道串内1号線と支線によって頂上まであと400Mぐらいというところまで普通車でいけます。看板が無いので迷うかもしれません。あとは牧場内を徒歩で容易に頂上(標高692m)にたどりつけます。くれぐれも牧場の迷惑とならないように。
 この区間は町などに通行したいがどうなっているのかと問い合わせがあり、議会でも問題ではないかという意見がでて、土現により「通り抜けできません」の看板が新得と串内の両方に設置されました。道道は道東道の影響で建設が遅れているので完成年度はまだ決まっておりません。このままだと後発の道東道に先を越されそうです。この付近は熊の出没もあるため(私は糞を見ましたし、異様な動物臭もかいだことがあります。)特に新得側の1.5Kmは徒歩での単独行は避けるべきと思います。お約束ですが事故・トラブルが起きても私は責任はもてませんが、現地に行きたいという人がおりましたら、一応参考まで。
 以上 仮称 新得峠情報でした。

 北海道のにきちさんより、新得峠(仮称)についてまた詳しいメールを頂きました。
 私は地図を見るのが好きですが、特に以前あった道が、最近の地図でなくなっていると、非常に気に掛かります。道は新しいものがどんどん造られるのですが、一方、消えてゆく道もあるのですよね。南富良野側の道がその運命だったわけです。


1999/12/ 6  < 雲石峠/北海道八雲町・熊石町 >

 昔は「道道(番号不明)八雲熊石線(通称「八熊線」)」でしたが、この付近に渡島と檜山を結ぶ道路が無く、道道を改良して開通した峠である、と親に聞いたことがあります。確かに峠の熊石側中腹駐車場に「ゆっくり走ろう八熊線」と書いた看板が立っています。
 国道277号は渡島支庁八雲町中心街〜檜山支庁江差町中歌町を結ぶ道路(檜山支庁熊石町鮎川〜同江差町中歌町は国道229号と重複区間)で、八雲〜江差間の直通バスも走る重要なルートです。このルートも八雲町中心街?八雲町鉛川(道道八雲北檜山線分岐点)間はバイパス化されましたが、峠自体のバイパス化はまだ行われていません^^
 ちなみに、バイパス化により国道から格下げされた区間は、道道八雲北檜山線の延長部分として生き残っています。道路幅は、一応国道と言うことで対面通行が出来る広さにはなっていますが、トラックやバスが来ると、交わすために減速しなければなりません(軽乗用車なら全然大丈夫です)。
 峠を八雲側から登ると、道道八雲北檜山線の分岐点から八雲温泉付近までは、鉛川沿いの、今にも崩れてきそうな渓谷の底をうねりながら進みます。途中には「崖崩れ・雪崩に注意」といった怖い看板も有ります。八雲温泉付近のチェーン着脱場(八雲側のゲートはここにあります)前から登りが始まります。途中ヘアピンカーブもありますが緩いカーブが続き、あっと言う間に頂上に着きます。天気がいいと、ここから日本海と太平洋をいっぺんに拝む事が出来る有り難い(?)峠です^^
 問題はこの頂上から熊石町見市温泉までの区間です。急坂・急カーブの連続で30年の運転キャリアを持つ人でさえ「いやだ」と言わせる位です。途中に「雲石トンネル」がありますが、その付近が一番ひどいです。トンネル八雲側入口付近の急坂・急カーブは、凍結時は怖い路面と化します。ちなみに、このトンネルの(八雲側から見ると)右側に、旧道らしき跡がありますが、通れそうにないので見物は止した方が良いです。
 上に書いた「ゆっくり走ろう八熊線」の看板は、このトンネルをぬけた後の駐車場にあります。
 看板のある駐車場から熊石側は、急カーブは少ないものの傾斜の険しい坂が何カ所かあります。まさにジェットコースター状態です(^^;
 見市温泉へ下る交差点(熊石側のゲートはここにあります)まで来ると峠区間は終了します。ここからは見市川の脇を国道277号まで進みます。

  この峠も前に書いた「厚雲隧道」の例と同じように、峠の麓には「八雲温泉」と「見市温泉」があるので、見つけやすいと思います。また、229号との交点から少し北に進み「平(たいら)」と言う地区から「国民宿舎ひらたない荘」の看板のある交差点を山側に曲がり、ひらたない荘の玄関前を通過して暫く進むと川岸に「平田内温泉」があります。ここは無料ですので、旅の途中に訪れてみてはいかがでしょうか?

 古川でした。

 古川さんは北海道出身なので、北海道の峠にいろいろ詳しいですね。
 今回の雲石峠は、私も越えたことがあるはずなのですが、地図に通過したしるしの黄色いマーカーが引かれているだけで、全く記憶がありません。多分12年くらい前に、オートバイで走りまわっていた頃に越えたのだと思います。ここ何年か北海道に行ってないので、今年こそ北海道に渡り、以前越えた峠をまたじっくり味わってみたいと思います。
 


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