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 大弛峠
 
おおだるみ とうげ
 
標高2360mの大山脈を越える


 
峠の案内板
峠の案内板 (撮影 1991. 9.23)
 大弛(おおだるみ)峠は山梨県と長野県を南北に繋ぐ、奥秩父主脈を越えている峠で、国師ヶ岳と朝日岳の鞍部に位置する。
 峠は明るく開けており、登山基地ともなっている。駐車スペースに大弛小屋、季節によってはいく張りかのカラフルなテントが彩りを添えている。
 標高は2360mとさすがに高い。ここより東方にはしばらく南北を結ぶ車道は無い。
 
 通行期間は6月1日から11月30日まで。林道の名は峰越林道川上牧丘線。昭和44年10月完成と峠の案内板にある。
 
大弛峠
山梨県側の林道の様子 (撮影 1991. 9.23)
大石がごろごろ
 
 山梨側からの未舗装路は鶏冠山(西)林道(一般車通行止)を右に分岐した少し先から始まる(91年9月現在)。高度を上げ、視界が開けると前方に大山脈が壁の様に立ちはだかる。よくもあんな所を車道が通じているものだと感心する。
 道は荒れてくる。随分きつい坂だなと思って登って行くと、不意に広い峠に出る。登山シーズンは賑やかな峠だ。
 
大弛峠
大弛峠 (撮影 1991. 9.23)
峰を縦に見る 左が山梨県、右が長野県
 
 峠を長野側に下るとこれまた荒れ方がひどい。勾配もカーブもきつく、浮き石がごろごろしている。
 1989年の11月だったかバイクで長野側より登って来た。林道走行どころかまだバイクそのものに慣れていない時で、よっぽど途中から引き返そうかと思った。それでも冷や汗をかきながら、どうにか無事に峠に辿り着く。峠はガスがかかり、景色どころか10m先もはっきりしない。とっとと山梨側に下ろうとすると、ゲートが閉まっており通行止。また長野側のあの荒れた道を下るのかと思うと気が遠くなった。
 
 長野側の急坂を下り切ると間も無く舗装路となり、左に金峰山荘、廻り目キャンプ場への道を分ける。その道の終点がゲートになっており、キャンプ場へはそのゲートを通って入る。夜間はゲートが締まり、脱走出来ない仕組みになっているのだ。キャンプ場など使わなくても、この川上村の周辺にはキャンプに良さそうな場所がいくらでもある。しかしキャンプ禁止の立札もあちこちに立っている。仕方なくお金を払ってキャンプ場の囚人となるのだが、どうも味気ない。
 
 北に真っ直ぐ伸びる道の両側に広い畑が広がりだすと、もう少しで県道に出る。県道を左に行けば国道141号へ。右に行けば三国峠を越え、林道中津川線へと更に旅は続く。
<制作 1997. 6.23> <修正 2001. 3.23>
 
 大弛峠 (Part2)

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