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峠情報 10

掲載期間 2000年5月から6月


目次
 
○ 御霊櫃/福島県逢瀬町・湖南町
○ 束松越/福島県会津坂下町・西会津町
○ ブナオ峠/富山県福光町・上平村、牛首峠/富山県利賀村・石川県白川村
○ 大畑越/青森県大畑町・佐井村
○ 宝蔵峠/高知県安芸市、駒背峠/高知県安芸市・徳島県木頭村
○ 八草峠/岐阜県坂内村・滋賀県木之本町
○ 有間峠(仮称)/埼玉県秩父市・名栗村
○ 安楽峠/三重県亀山市・滋賀県土山町
○ 八草(はっそう)峠/岐阜県坂内村・滋賀県木之本町(国道303号)
○ 鳥越峠/岐阜県坂内村・滋賀県浅井町(広域基幹林道鳥越線)
 


2000/ 6/12 <御霊櫃/福島県逢瀬町・湖南町>

 はじめまして。峠と旅・サラリーマン野宿旅とも、とても楽しく拝見させて頂いています。特に、天生峠が出ていたことに驚きました。この峠は、親の運転で、6年ほど前に越えたのですが、途中ダートがあったりして、私に大いなる衝撃を与えた峠でした。数年前まで川崎市に住んでいましたが、現在大学の関係で新潟市におります。
 先日、友人達と猪苗代へ出かけました。猪苗代には3時頃に到着し、まだ夕暮れまで時間があるなあと思っていると、蓑上さんが取り上げられていた御霊櫃峠という峠が郡山にあったなあということを思いだし、行ってみることにし
ました。
 猪苗代から来ているので、湖南町側から入りました。蓑上さんのおっしゃるように、古ぼけた看板がありましたが、その手前に、道しるべのような小さな新しい看板がありました。ただ、「御霊びつ峠」となぜか部分的に平仮名表記
になっておりました。
 県道から峠方向に向かうと、県道から曲がって数分で未舗装となりました。
このあたりは蓑上さんが訪れた時と変わりないと思います。この未舗装路が私にとってはなかなかハードでした。車は、車高の低いシビックで、タイヤもダート向きではないので、真剣にコースを選んで行きました。途中、2台の対向車とすれ違い、1台の車(クロカン車)に進路を譲りました。未舗装が3kmほど続いたでしょうか、ようやく峠に到着しました。峠の直前から舗装路となり、そのまま逢瀬町側までずっと舗装路でした。つまり、未舗装は湖南町側の
一部に残るのみとなりました。あと、鉄塔ですが、あれはNTTドコモの電波塔のようです。あの山の中にもかかわらず、私の携帯電話(ドコモ)の電波状態は良かったです。
 天気は曇りでしたが、峠には、10台以上車がいました。その割には、対向車が少なかったような気がしました。おそらく、逢瀬側からは舗装路なので、そちらから上がって、逢瀬側に下りて行くのでしょう。眺めはそれなりに良かっ
たですが、遠くの山々は雲に隠れて見えませんでした。猪苗代湖は、しっかりと見えました。なお、保塁の跡ですが、実は保塁とは何かがよく分からないので推定でしか申し上げられませんが、道を隔てて電波塔の反対側あたりにそれらしきものがあります。実際の峠は、道路上の峠よりさらに高いところにあり、登っていくとさらに良い眺望が得られます。
 車を持って以来、マイナーな道(特に旧道)をいろいろ走って来ましたが、御霊櫃峠は、湖南町側に関して言えば、なかなか大変な峠だったと思います。以上、御霊櫃峠の近況報告でした。
 「峠と旅」「サラリーマン野宿旅」両ページのご発展をお祈りしております。それでは失礼します。
 


逢瀬町側

湖南町側

 小杉さん、ありがとうございました。後日送っていただいた2枚の写真も掲載させて頂きました。
 御霊櫃峠の近況がよく分かります。やはり逢瀬町からの舗装は、峠まで到達したようですね。
 



2000/ 6/11 <束松越/福島県会津坂下町・西会津町>

 こんにちは
 いつも、楽しく拝見しております。久しぶりの2度目の便りで、束松峠(たばねまつ)を紹介したいと思います。

 この峠は、旧越後街道の会津坂下(ばんげ)から西会津軽沢の間にある峠で、標高465mあり、新潟から塩や海産物、佐渡から金を運ぶのに使われた街道で、今は当時宿駅だった町や村の所々で当時の面影を見つけることは出来ますが、その面影を見つけては、当時に想いを馳せています。
 束松峠の由来は、峠に赤松が何本も束ねたように生えている事からで、昭和30年代まで二軒の茶屋があり、片門と本名の両村の峠を越える時のお助け小屋だったそうで、焼き鳥や、あんこ餅が名物だったそうです。
近くには、一里塚、6地蔵や峠のバイパスとして地元の人が築いた束松洞門(通行不能)があり茶屋跡からは、遠く会津盆地や磐梯山が望まれます。当時の旅人は、どのような思いで観ていたのでしょうか。
片門の先、束松まで舗装されていますが、峠を越えて軽沢までラフロードなので4キロの距離をオフロードバイクか歩きになります。

 写真は束松峠と峠から会津方面のもので、遠く下方に見える道路は、磐越自動車道です。

 それでは今日はこの辺で、車には気をつけて峠と旅の取材、ガンバッて下さい。
 

束松峠
束松峠
 
束松峠
束松峠
 
束松峠
峠からの景色
 
 yokoyamaさん、ありがとうございました。
 地図を見ると、束松峠は小さな峠ですね。でも、とても味わいがありそうです。古いツーリングマップには、峠道が記されているのですが、最近のでは、磐越自動車道で峠がかき消されています。車では越えられない峠のようですので、このままの姿でひっそり残ってくれるといいですね。
 


2000/ 5/22 <ブナオ越/富山県福光町・上平村、牛首峠/富山県利賀村・石川県白川村>

 おひさしぶりです。
以前峠情報を提供いたしました、富山の谷村です。

5月も半ばを過ぎ、いくつかの峠道が通行可能になってきました。
そこで以前貴殿が訪れたいとおっしゃっていた「ブナオ峠」と「牛首峠」について報告いたします。

ブナオ峠
走行日時:5月20日
峠がある県道福光上平線の冬期閉鎖が5月15日に終わったので
「今度こそ行けるだろう」と期待を持ちつつ行ったところ、

全面通行禁止
主要地方県道福光上平線
期間:平成12年5月15日?平成12年7月29日
道路災害復旧工事の為

と書かれた看板がゲートの前にあり、ゲートも閉まっていました。
工事期間の終わりが年末ではなく夏なので、「7月30日以降は通行可能になるだろう」という期待を持ちつつ、
引き返しました。
ただ「梅雨にまた崩れるのでは」と心配ではありますが。

牛首峠
走行日時:5月20日
この日は富山県利賀村側から向かいました。
県道利賀河合線から分岐する林道から向かうのですが、
その林道の入口には例の「林道 牛首線」と書かれた青い看板があり
(ということはここまでが「林道牛首線」?)、迷うことなくアプローチ。
がなにやら一枚の注意書きがあったので読んでみると、
「白川村側で崖崩れが発生したため、白川村へ通り抜けられません」
とのこと。しかしあまり気にもせず進むことに。
最初のうちは道幅も広く路面もフラットだったのですが、
上っていくにつれ落石、それも拳大からバスケットボール大のものまでが
いたるところに。そして道の山側にはなんと雪があるではありませんか。
途中道の3分の2が雪で覆われているところもあり、
「軽トラかジムニーでないと通れないな」と思われる個所もありました。
(私の車(スバルサンバー、軽ワゴンタイプ)でもやっと)
また法面は何の処置もされていないため、雪の上に崩れてきた土砂や
岩が積もっていました。途中何回か路面にある岩を車から降りてどかす
こともありましたが、無事峠に到着。峠には例の大きな石版と
県境を示す木柱があるだけで、誰もおらず静かなものでした。
で気になる白川村側へ行こうとすると、運良く1人の男性が
「歩いて」上ってきたので、「通り抜けられますか?」と聞いてみると、
「途中で崖崩れが発生していて車は無理」とのこと。
どうやらその男性の方もあきらめて「歩いて」上ってこられたようなので、
やむなく引き返しました。なお利賀村側は非常に落石が多いので、
訪れる際は注意してください。

というわけでまたもブナオ峠へは行けませんでした。
また7月30日以降に行って、
何らかの報告をしたいと思っております。
また5月3日?7日の4日に天竜スーパー林道の山住峠へ、
6日に中津川林道の三国峠へ行ってきました。
どちらの林道とも1箇所で工事が行われていましたが、
どちらとも問題なく通行できたことを報告しておきます。

では失礼します。

 谷村さん、ありがとうございました。
 ブナオ峠はこれまでずっと通れたことがなかったので、今年こそは、と期待してしまいます。以前、地元の人に聞いたら、すごく険しい林道だとのことでしたが、今はどうなってしまっているでしょうか。
 



2000/ 5/15 <大畑越/青森県大畑町・佐井村>

 いつも楽しく拝見しています。
先日、青森は下北半島へ用事があったので行ってきました。
このHPにも登載されていた「あすなろ街道」(大畑越)へ行ってみました。
5月の連休でしたが「冬季通行止め」の看板!5月14日まで閉鎖だということでした。残念。
私は佐井村に用事があったのでそっちの林道を走ってきました。
関東のそれとは大違い!がたがたに荒れた林道がいっぱいありました。
たしかに1台で走行は困難なところもありましたが、
小川越えなど関東にはないものがたくさんあって面白かったです。
また行ってみたいと思いました。
それでは、日本中飛びまわってください

 tsu123さん、ありがとうございました。
 5月の連休では、まだ越えられない峠が多いんですよね。でも、佐井村の林道を楽しんでこられたようで。
 ところで下北の最奥の佐井村に、tsu123さんはどんな用事だったのでしょうね。
 



2000/ 5/13 <宝蔵峠/高知県安芸市、駒背峠/高知県安芸市・徳島県木頭村>

 はじめまして。いつもホームページ楽しく拝見しております高場と申します。
 
 GW中に安芸市から張川林道を通って徳島に抜けてきました。
と言いたいところですが、張川林道は峠(宝蔵峠)の直前(支線の分岐から少し上ったところ)で
道路を掘り起こして工事をしていて通行不能な状態でした。
仕方なく安芸市まで戻って伊尾木川沿いの道(県道207号、大久保伊尾木線)を行きましたが、
こちらも峠(駒背峠)より徳島側に工事個所があり、
腹をすりながら突破してなんとか通過できました。
ちなみに愛車はインテグラです(超無謀)。
これからもホームページ楽しみにしています。

ちなみに張川林道の工事は8月まで続くようです。

 高場さん、ありがとうございました。
 宝蔵峠が越えられないと、引き返すのが長いですよね。伊尾木沿いの県道もウンザリするほどです。
 でも、駒背峠が越えられたのは羨ましい。私はこれまで2回ほど通行止にあい、まだ峠を見たことがありません。車を擦るくらい何でもないですよ(^。^)

2000/ 5/26 後日、まだ見ぬ駒背峠の写真を送って頂きました。
 

駒背峠
駒背峠
 


2000/ 5/ 9 <八草峠/岐阜県坂内村・滋賀県木之本町>

 はじめまして。
 5/5に無理やと思いながら八草峠に行くと、通っちゃいました。

 国道8号から別れると、集落内の狭い道でしたが、そこを過ぎると快走路になって、金居原を目指します、交通量はほとんどありませんでした。
 金居原で1.5車線になり、更に上を目指すと、遮断機型のゲートがありまして、閉まっていましたが、地元民の方が単車で下りて来はったので聞いてみると、たまにゲートを開けて、通っているとのことでした。
 その方に開けてもらい、先に進むとトンネルの工事現場に着きました。工事中のトンネル付近は砂利道になっていました。
 そこを過ぎるとアコーディオン型のゲートがあり、開いていました。その先で酷道ぶりを発揮していきます。車の往来がほとんど無いこともあって、倒木もありました(幸い、通れるぐらいの高さはありました)。道には水が流れていたり、落葉や枯れ枝なんかで舗装が見えない所もありました。
 頂上に近づくと、車やバイクが目に付くようになりました。岐阜県側から来てるようです。頂上に国道標識が立ってました。
 そっからは普通の1車線峠道という感じで、滋賀県側ほどの凄さは無かったです。トンネル出口からは工事が行われており、完成すれば、トンネルより下は放棄されるかもしれません。
 GWだからか、工事関係者は誰もいませんでした、だから通れたんだと思います。それに地元の人がちょうど通りかかってくれたこともラッキーでした。
 いずれにしても通れたことは非常に嬉しかったです。

 春日さん、ありがとうございました。
 八草峠はトンネル工事で通行止とメールを頂いて諦めていましたが、この悪条件に通れてしまったのですね。この峠は、何度行っても通れなかったという不幸な人もいるくらいなのに、全く羨ましい。でも、真似をしても通れるかわからないので、やはりトンネル開通まで待つしかないでしょうね。



2000/ 5/ 5 <有間峠(仮称)/埼玉県秩父市・名栗村>

 どうもはじめまして。僕は埼玉県日高市に住む21の大学生ですが、先月このHPを拝見しまして先日(仮)有間峠に行ってまいりました。

 この峠には地図で確認し道があることを知って去年の秋頃に秩父側から目指してみたのですが、県道に分岐する地点で上名栗方面通行不能という看板に数ヶ月前に記録的な豪雨もあったので崩れたかなにかしたのだと惑わされて、行くことを断念しました。一応県道ではない林道の方に数キロ行ったのですがてっきり名栗に抜ける道が県道だと思っていたので、名栗まで抜けられるか自信が無くなり引き返してしまいました。

 先日も秩父側からトライしましたが今回は林道を行けば抜けられることをこのHPで知ったので惑わされることも無く峠へ行くことができました。しかし、この峠警告が多く出されている通り落石が路面にゴロゴロしていました。舗装は全線で完了しており落石が転がっているところ意外は難なく走れました。
 また秩父側の集落周辺のことですが、ご存知のことと思いますが道路整備が浦山ダムより進められていますが、集落の所をショートカットするようにトンネルが建設され始めていました。去年の秋に行った時にはまったくそのようなものは見受けられませんでしたが、ごく最近建設が開始されたようでした。これでこの峠の難所2箇所か無くなってしまうようで残念ですが、抜け道としての機能が出てくるかもしれません。噂で聞いた話ですが、近い将来未開通部分の県道がトンネルで結ばれるということを聞いたことがあります。これが本当に開通すれば、有間峠の存在はほとんどなくなってしまうでしょうから、便利になるのは歓迎しますが寂しい気もします。とは言ってもこの峠を使っている人はほとんどいないでしょうが…この日も峠までにすれ違った車は無くもちろん前を行く車も後ろからくる車も有りませんでした。ただ峠に着いた時に名栗方向から登ってきたと思われる車が一台止まっており峠からの眺めを楽しんでいました。僕のほうも一緒に行った友達と10分ぐらい眺めのよさに感激していました。その後名栗方面に下る途中にもすれ違った車は有りませんでした。結局次に他の車を見たのは、名栗湖に着いた時でした。

 僕はたまに出かけた帰りなどに人があまり通らないような峠に行ったりします。乗ってる車は日産のS-RVという車ですがご存知ですか?僕のはFFなんですけど、かなり無理なことも時々してます。未舗装ぐらいはなんなく行きますし、このまえは家にほど近い奥武蔵グリーンラインの通行止め区間を回避しようとしてハイカーが通るような道を通ってしまいました…。
その時は下りだったのでよかったんですが、登りはほぼ間違いなく登れなくなってしまうような急な未舗装の道いや歩道でした…(笑)
 行ったことのある主な峠は埼玉県内では志賀坂峠、山伏峠、正丸峠・定峰峠・白石峠とその周辺の峠ほとんど、杉の峠、雁坂峠。県外ですと安房峠、麦草峠、十国峠、碓氷峠、渋峠、松姫峠、といったところです。他にも名前の無いようなところをいくつか通ったことがあります。
 このHPは、峠を通る時の参考になり助かっております。今後も更新を楽しみにしております。
それではこのへんで、

 斉藤さん、ありがとうございました。
 すみませんが、車は詳しくないのでS-RVは分かりません。
 有間峠(仮称)は完全舗装ですが、やはり落石は多い様ですね。普通乗用車でも問題なく通れるのでしょうか。
 集落部分もバイパストンネルの工事中とのことで、本当に難所がなくなってきます。
 それにしても、未開通の県道の方も、トンネルの計画があるというのはすごいですね。できたら是非行ってみたいです。
 



2000/ 4/19 <安楽峠/三重県亀山市・滋賀県土山町>

 初めてメールします。私の近所の峠をレポートします。ご一読下さい。(下記をクリックして下さい)

峠情報番外編「安楽峠」

 小川さん、ご丁寧なレポートありがとうございました。
 亀山市街から数十分のところにこんな峠があるのですね。ちょっと息抜きには絶好ですね。
 尚、頂いたレポートはWORDファイルでしたので、HTML形式に変換させていただきました。その時、元のレポートとは画像の配置などが異なってしまったことをご了承下さい。
 


2000/ 4/ 6 <八草(はっそう)峠/岐阜県坂内村・滋賀県木之本町(国道303号)>

 今どうも、こんばんは。
前回堀越峠へ行ってきた野山です。
今回は国道303号線、八草峠へ行った際に得た情報をレポートさせて頂きます。

八草峠は地図で見てみると、いかにも「酷道」と言わんばかりの国道であるので、
前々から知っていました。私の住んでいる京都からも日帰りで行けないことはない
ので、酷道好きとしてはなんとしても一度は行かねば、と思っていました。
しかし、結局去年は何度か挑戦してことごとく通行止めで、もたもたしているうちについに
冬季通行止めの時期が来てしまい、今年の5月までは無理かとあきらめていました。
で、去る3月29日、この日はたまたま予定が空き、ドライブにでも行こうかと考えて
いたときに、ふと去年何度も失敗した国道303号線のことを思い出しました。
これまでは、通行止めと表示があり次第、あきらめていました。
まあ、今行ったところで通行止めには変わりはないのですが、今回はどこまで行けるか
行けるところまで行ってみよう、という気になりました。

滋賀県の友人の下宿から友人を横に乗せ、国道8号線を走り国道303号線に到着。
そこからしばらくは走り易い道が続きました。金居原までは途中集落を抜ける際に
少し狭い道がある程度でした。ただ、いかにも出来たてといわんばかりの新しい
トンネルを2つほど抜けました。この2つのトンネルの他にもさらに2つ程のトンネルが
現在建設中のようでもっと走り易い国道に変わりつつあるようです。

金居原に近づくと、道端に除雪された雪が目立ちはじめました。普段から雪に縁がない
生活をしている私にとっては、「もう3月も終わろうとしているのに、まだ雪があるのか!?」
と驚いてしまいました。雪が増えるのと同時に、工事関連の看板や資材や自動車が目立ち
始め、途中何度も工事現場を通り過ぎました。工事の看板を良く見たわけではないですが、
恐らくあれは国道303号線の新道建設に違いないと思います。まだ道路が完全に完成してい
るわけではなかったので、もう少し開通には時間が掛かると思いますが、集落を抜ける昔
ながらの国道としては賞味期限が短いようです。

金居原に入ってからは、道幅が1.5車線ぐらいになったので、工事用のトラックとの離合が
難しいため、交互通行で待たされることが数回ありました。そして、その途中ついに「積雪
のため岐阜県に通り抜けできません」の看板が道端に出てきました。でも、まだもう少し行け
そうなのでとにかく行ける所まで、と思いひたすら岐阜県方面へ走りました。集落を抜ける
あたりになると、後続車はなくなりましたが工事現場や積雪は増える一方となりました。
こんな季節にまさか通行止めの箇所を目指す物好きもそうそういるわけではないらしく、
アルバイトの警備員が私のクルマを工事関係車と勘違いし、あいさつまでしてくれる有様でした。
「まさか工事以外で来ると思うわけないなあ。」等と友人と話していると、「通行止め」と書かれた
ゲートが現れました。しかし、良くある話で半分は空いていました。悪い気はしたのですが、
結局ゲートを突破しました。

ゲートを突破した場所からいきなり積雪が急増し、いかにもここは冬山だということを認識させて
くれました。しかし、路面は除雪されていて、スタッドレスも履いていない私の車でも通ることはで
きました。普段は1.5車線ぐらいの道幅なんでしょうが、除雪された雪が道端に威張っているた
め、対向車が来れば万事休すでした。慎重に運転しながらも、雪の多さに驚いていると、その
雪の中に廃屋が埋まっていて、さらに驚きました。恐らくこれが蓑上さんのレポートにもあった
宿舎の1つではないでしょうか。さらに進むと、川と交差するところでゲートがあり、こちらは完全
に閉まっていました。ただ、このゲートはよく開閉されているようで、通行は頻繁に行われている
ようでした。ゲートの横に車を止め、降車して雪の状況を見てこれは10cm以上積雪してるな、と
思っていたら、ゲートの向こう側から工事関係車らしきバンが近づいてきました。バンはゲートの前
で止まり、降りてきた男性はゲートを開けながら「ここは通行止めやで。」と言いました。
その後、詳しく話を聞くとどうやら峠付近でも工事が盛んに行われていて、次々に工事が発注されて
くるらしいので来年の4月まで通り抜けはできないそうです。今年の4月ではなく、来年の4月ということは
丸々1年間通行は不可ということになります。

今年はもう通れないのか、と思うと残念です。しかし、それ以上に残念なのは峠付近にも新道が開通して
しまうことです。例え来年の4月に通れるようになったとしても、今、地図に書かれているような酷道でなくな
ってしまうのは一度も通ってない私にとっては残念でしかたないです。あとは、現在建設している新道が
旧道を壊しておらず、しかも通行可であることを願うばかりです。

とまあ、こんなところです。
またなにか情報があれば、報告させて頂きます。
ではまた。

by yazan(苗字を音読み)

 野山(あるいはyazan)さん、ありがとうございました。
 他にも「八草峠がなかなか越えられない」というメールを頂いたことが何度かあるのですけれど、峠道は今こんな状態にあるのですね。野山さん達は残念でしょうけれど、私は以前この峠を越えられることができてラッキーでした。とにかく来年の春まで待って、出掛けてみましょう。
 


2000/ 4/ 1 <鳥越峠/岐阜県坂内村・滋賀県浅井町(広域基幹林道鳥越線)>

 今初めまして。非常に楽しく読ませていただきました。
読んでいると、私も峠越えをしてみたいと思ってしまいました。

それで情報ですが、私の持っている「県別マップル 滋賀県広域詳細道路地図」
に「広域基幹林道鳥越線」という林道が載っていました。この林道は国道303号
線の岐阜県揖斐郡坂内村の高山谷トンネルのやや西(大草履という地名(?)が
書いてあります)から南に向かい、殿又谷、浅又川に沿って山を登り、鳥越峠と
いう峠から滋賀県東浅井群浅井町に入ります。滋賀県に入ってからは、東俣谷川
に沿って下り、草野川に沿ってさらに下ります。すると、県道264号線(高山長
浜線)に到着して終わりのようです。滋賀県側で東俣谷川と西俣谷川が合流して
草野川と名前が変わるあたりにはキャンプ場があるので、ある程度の整備がされ
ているとは思いますが、それより岐阜県側は人里がないので整備が行き届いてい
ないかもしれません。滋賀県側は一本道ではないので、詳細な地図を持たれた方
が良いと思います。

もし、この情報で興味を持っていただければ幸いです。
それでは、失礼します。

 武田さんありがとうございました。
 鳥越峠、知りませんでしたよ。県境の峠ということになりますから、立派なものですね。
 同じく県境の峠、R303の八草(はっそう)峠の南東約5kmの附近にあるようです。標高は八草峠(750m)より高く1,050m近辺と思われ、林道の峠道ということもあり、なかなか険しそうです。これは是非行かなくてはなりませんね。八草峠が通行止の時のバイパス峠としても使えるかもしれません。
 


 
峠と旅