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岳見峠
  だけみとうげ  (峠と旅 No.319)
  霊峰・御嶽山の麓、濁河温泉へと誘う峠道
  (掲載 2022.10.10  最終峠走行 2001. 5. 1)
   
   
   
岳見峠 (撮影 2001. 5. 1)
奥は岐阜県高山市朝日町胡桃島
手前は同県下呂市小坂町落合
(道の名は不明)
峠の標高は1,430m (ツーリングマップルより)
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もう21年前の峠の様子
今頃はどうなっていることだろうか
 
 

   

<掲載理由>
 この岳見峠には一度しか訪れたことがなく、しかも21年前のことだ。今更ここに掲載してどうということもないのだが、前回の柳蘭峠(やなぎらん)に続いて越えた峠なので、いわば騎虎之勢というものである。それにしては道程僅か6Kmの小さな峠道なのだが。

   

<所在>
 柳蘭峠や濁河峠(にごりご)などと同じく、御嶽山(おんたけさん)の北西麓に位置する峠だ。ただ、柳蘭峠・濁河峠がほぼ東西方向に通じるのに対し、岳見峠はほぼ南北方向に通じる。 北側は岐阜県高山市朝日町(あさひちょう)胡桃島(くるみじま)で、旧大野郡朝日村(あさひむら)胡桃島になる。 南側は同県下呂市(げろし)小坂町(おさかちょう)落合(おちあい)で、旧益田郡(ましたぐん)小坂町落合だ。岳見峠は今は市境だが、元は町村境ということになる。

   

<地形図(参考)>
国土地理院地形図 にリンクします。
   


(上の地図はマウスによる拡大・縮小、移動ができるようです)
   

<水域>
 峠の北側へはソクボ谷が流れ下り、秋神川(あきがみがわ)から飛騨川(ひだがわ)へと注ぐ。南側は濁河川(にごりごがわ)の支流(名前不明)が流れ下る。 濁河川とは小坂川(おさかがわ)上流部の名称で、大洞川(おおぼらがわ)を合わせて以降、小坂川と呼ばれ、同じく飛騨川に注ぐ。 飛騨川は木曽川最大の支流であり、よって峠道全体は木曽川水系に属す。
 
 峠は秋神川と小坂川(濁河川)の分水界上にあるということになる。秋神川も小坂川も飛騨川の一次支流で、秋神川の源流は御嶽山北麓、小坂川は北西麓の濁河温泉付近に発する。 ただ、秋神川最上流部には柳蘭峠、小坂川最上流では濁河峠があり、岳見峠が位置するのはそれらの川の小さな支流上部でしかない。

   

<落合(余談)>
 「落合」という地名は川が合流する地であることが大半だ。この小坂町落合の場合も大洞川が濁河川(小坂川本流)に合流する地点(地理院地図)に立地することからの地名のようだ。
 
 ただ、文献(角川日本地名大辞典)の落合の項を読んでいると、濁河川に小黒川が合流(地理院地図)して一度「落合川」となり、その後直ぐに大洞川が合流して小坂川になるとしている。こうなると、どの川とどの川が合流して「落合」になったかよく分からない。ただ、落合川の長さは500mもないことになり、地図などでその名が記されているのを見たことがない。
 
<河川名(余談)>
 河川の名前は複雑だ。行政(国土交通省?)により正式な名称が決まっているのだろうが、過去の慣例が使われるケースが非常に多い。 国土地理院の地形図などでは濁河川と出ているが、正式には小坂川であり、地図によって濁河川という名が全く出て来ない。 飛騨川も小坂町以上の上流部は益田川(ましたがわ)とも呼ばれ、最上流の野麦峠直下では野麦川と書かれていた看板を目にしたことがある。
 
 更に余談だが、以前の自宅の目の前に大栗川という多摩川の支流が流れていた。その地域は代々母の実家があった所でもあり、子供の頃から「おおりがわ」と教わって来た。近所の子供同士でもそう呼んでいた。それが大人になったある時、河川看板が立てられて、そこに「おおりがわ」とルビが振ってあった。近所の川のことは文字で書くより名を呼ぶことが多い。この「おおぐりがわ」には随分違和感を覚えたことを思い出した。

   

<立地>
 柳蘭峠で触れたように、この岳見峠も、御嶽山の北から西に掛けての山腹に発する幾つかの飛騨川左岸の支流同士を分かつ尾根上に位置する。 更に先の水域の考察からも分かるように、岳見峠は柳蘭峠・濁河峠それぞれの峠道を途中で繋ぐ補助的な役目をしている。その意味で、御嶽山北西麓にある峠に中でも岳見峠は格下と言える。 ただ、柳蘭峠や濁河峠にしても、飛騨川沿いから登って結局は飛騨川沿いに下るしかない峠道だ。飛騨川沿いに通じる国道361号などを大きく遠回りしているに過ぎない。 飛騨山脈(北アルプス)から続く大きな稜線を越える安房峠、野麦峠、長峰峠などに比べれば、見劣りするのは否めない。

   
   
   

秋神温泉より峠へ

   

山岳地道路案内図 (撮影 2001. 5. 1)
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<案内図(余談)>
 峠を理解する上で地形図(地理院地図)は欠かせないが、現地に立つ案内看板などもなかなか役に立つ。旅の途中、看板を見掛ければなるべく写真に撮ることにしている。 文献(角川日本地名大辞典)一般の地図には出て来ない、地元ならではの名称などが分かり、とても参考になる。
 
 ここでは岳見峠を南の小坂町側に越えた先、県道441号線沿いに立っていた「山岳地道路案内図」の看板を参考までに貼付けておく(左の写真)。現在の県道441号は「御嶽パノラマライン」と記されている。

   
山岳地道路案内図の一部 (撮影 2001. 5. 1)
地図は下が北
秋神温泉と追分を結ぶ岳見峠の道は僅か6Km
   

秋神温泉付近を過ぎる (撮影 2001. 4.31)
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<秋神温泉>
 岳見峠の北側の起点は秋神(あきがみ)温泉になる。 秋神川沿いに通じる県道435号・御岳山朝日線をどこまでも遡ると、最上流部にある朝日町(あさひちょう)胡桃島(くるみじま)の集落も過ぎた先の山奥にその温泉はひっそり佇む。 細い県道脇に数軒の温泉宿が並ぶ。その宿の前も過ぎた直ぐ先で、岳見峠への道が南へと分岐している。冬期は県道のその先の柳蘭峠方面にも、分岐する岳見峠方面にも道は全面閉鎖となり、ここが行止りの地となる。

   
右(南)に岳見峠への分岐 (撮影 2001. 4.31)
正面奥は柳蘭峠へ
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<氷点下の森>
 岳見峠分岐付近は「氷点下の森」と名付けられている。冬場に訪れると、分岐の側らに氷の山が出来ているのが見られる。御嶽山北西麓に位置するこの地域の冬は厳しい。標高も1,000mを超えいて、毎年春のゴールデンウィーク頃でも周囲には雪が残る。


分岐より岳見峠方向を見る (撮影 2001. 4.31)
周辺にはまだ雪が残る
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冬期の分岐付近の様子 (撮影 1994. 3.22)
県道沿いを胡桃島市街方向に見る
奥に氷の山ができている
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冬期の分岐付近生様子 (撮影 1994. 3.22)
県道沿いを柳蘭峠方向に見る
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岳見峠への道 (撮影 2001. 5. 1)
右手がソクボf谷
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<峠へ>
 昨日はこの分岐近くの秋神川沿いで野宿にて一夜を過ごした。秋神温泉の前を通り過ぎながらも、宿に泊まろうなどとは全く思いもつかなかった。ビジネスホテルなどと違って、飛び込みで宿泊できる可能が低いこともあるが、何となく人と関わり合いが多い旅館は苦手である。一人の野宿の方がよっぽど気楽だ。
 
 今日は早々と4時過ぎにはテントを抜け出し、6時にはもう岳見峠への道を登り始めていた。野宿のメリットは朝起きてから最短で峠道に取り付けることだ。まだ誰も来ない静かな道をのんびり走る。

   

<冬期通行止>
  本日は5月1日。県道からの分岐には小さな看板で「冬期通行止」と出ていた。しかし、昨日は同じく冬期通行止とあった柳蘭峠が越えられている。こちらの岳 見峠も越えられる可能性が高い。越えられなかったら、またその時に考えればいい。当てのない行き当たりばったりの旅である。道は秋神川の支流・ソクボ谷右岸沿いを遡る。
 
<濁河温泉の案内>
  岳見峠方向には「濁河温泉」の案内看板が目立つ。高山市街方面からだと、国道361号から分かれて秋神川沿いに遡り、この岳見峠を越えるのが最短だ。しか し、濁河温泉への本線は小坂町市街から小坂川・濁河川沿いに遡る県道437号・同441号のルートだろう。距離は長いが全般に道がいい。バス路線も通じて いたそうだが、今はどうだろ言うか。
 
 峠を半分程登って来ると、ここにも「濁河温泉 11Km」と書かれた案内看板がポツンと立っていた。何度かその温泉の近くを通っているのだが、未だに濁河温泉まで足を延ばしたことがない。どのような所だろうか。

   

道の様子 (撮影 2001. 5. 1)
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「濁河温泉 11Km」の看板 (撮影 2001. 5. 1)
   

<道程6Km>
 岳見峠は県道435号と441号の間を約6Kmで結ぶ峠道だ。朝日町側が約2/3、小坂町側が約1/3。道幅は終始狭いが、一応舗装済みのようである。 ただ、コンクリートによる簡易舗装の箇所が多く、一部はかなり老朽化していた。一見、細かな砂利敷きの未舗装路かと疑いたくなるような所もあるが、多分一度は舗装したことがあるのだろう。

   
   
   

   

<峠に到着>
 程なく峠に至る。峠の部分はさすがに広々とし、やや見通しもいい。何の当てもなく、目的地もない旅である。こうした峠は一つの区切りになる。路肩に車を停め、一休みする。
 
 こうして峠に関したホームページを出してからは、なるべく峠の写真を撮るようにしている。ただ、必ずしもホームページにアップするとは限らない。 たまたま今回、この岳見峠を掲載することになったので、その時撮った写真を貼付けているが、全くアルバムを開くこともなく、思い出しもしない峠が大多数だ。 岳見峠の写真はやっと21年を経て日の目を見ることとなった。

   
岳見峠 (撮影 2001. 5. 1)
手前が高山市朝日町(旧朝日村)胡桃島
奥が下呂市小坂町(旧小坂町)落合
開けて明るい雰囲気の峠
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旧小坂町の看板など (撮影 2001. 5. 1)

<旧町村境>
 以前の岳見峠は朝日村と小坂町との町村境であった。峠にはそれぞれの町村名が書かれた看板が立っていた。今は高山市と下呂市の市境になっている筈だ。看板も変わったことだろう。

   
峠に並ぶ看板類 (撮影 2001. 5. 1)
中央に濁河休養区見取図の看板
   

<濁河休養区見取図>
 例によって、地図が描かれた看板はなるべく写真に納めるようにしていた。「濁河休養区見取図」という看板が立っていた。 そこに「岳見峠」の文字はあるのだが、肝心な峠道が描かれていない(下の写)。峠から小坂町の追分へと通じている筈なのだが、何の線も見られない。 まさか峠に車道が通じる前の看板という訳ではないと思うが。少なくとも、岳見峠という峠は古くから存在していた可能性が感じられる。
 
 濁河川沿いに通じる県道441号は「落合飛騨小坂停車場線」であることが分かる。JR高山本線の飛騨小坂駅を起点とする。また、追分から分岐する林道は「オリシキ林道」と呼ぶらしい。できれば、岳見峠に通じる道の名が知りたかったのだが。


濁河休養区見取図 (撮影 2001. 5. 1)
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濁河休養林見取図の一部 (撮影 2001. 5. 1)
岳見峠はあるが、峠道が描かれていない
   

<峠の様子>
 峠は東西方向に連なる秋神川と濁河川(小坂川)の分水界になる尾根上にある。なだらかな鞍部に位置しているので、周囲は比較的開けて明るく、落ち着いた雰囲気のなかなか感じのいい峠である。
 
<標高>
 標高はツーリングマップル(4 中部 1997年3月発行 昭文社)に1,430mと出ていた。現在の地理院地図でも等高線で1,430mと1,440mの間に道が通じている。 残念ながら、現地に標高などを記した峠の標柱などは立っていない。標高その物はなかなか高いが、秋神温泉側との標高差約410m、追分側とは僅かに60m余りである。

   
岳見峠 (撮影 2001. 5. 1)
手前が下呂市小坂町(旧小坂町)
奥が高山市朝日町(旧朝日村)
   

<案内看板>
 道沿いにはほとんど看板はなかったが、峠にはいろいろ立っている。ただ、観光などの案内の類が少ない。旧朝日村方向に「高根、秋神」とある。「高根」とは旧高根村(現高山市高根町)のことだろう。「秋神」は秋神温泉を指すのかもしれない。


旧朝日村の看板 (撮影 2001. 5. 1)
   
旧小坂町側から見る峠の看板類 (撮影 2001. 5. 1)
   

<胡桃島>
 峠の旧大野郡朝日村側は大字胡桃島(くるみじま)である。江戸期からの胡桃島村で、明治8年(1875年)に胡桃島村他計25か村が合併して朝日村が成立、旧胡桃島村は大字胡桃島となった。
 
<くるみしま>
 文献やその他の地図では胡桃島は「くるみじま」とルビが振られている。ところが、看板の中に「KURUMISHIMA」と出ていた。大栗川(おおくりかわ)の例ではないが、地元では「くるみしま」と発音するのが一般的なのかもしれない。こうした点が面白い。

   
朝日村の看板類 (撮影 2001. 5. 1)
「KURUMISHIMA」とある
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<尾根沿いの道>
 峠より尾根上を西へと「KURUMISHIMA」の看板の脇から登山道が登って行く。そこを少し行くと石像が立っていた。なかなか怖そうな顔付きをしている。右手に剣を持っているようだ。仏像には全く疎いが、不動明王だろうか。足元には花が手向けられていた。

   

石像 (撮影 2001. 5. 1)
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不動明王? (撮影 2001. 5. 1)
   

 よく見ると、石像とは反対側、国有林の看板の脇からも東へと尾根沿いの道が始まっているようだ。しかし、どちらの道も地形図にない。あまりポピュラーな登山道ではないのだろう。

   

国有林の看板 (撮影 2001. 5. 1)

石像付近から峠を見る (撮影 2001. 5. 1)
東へも尾根沿いの道が通じるようだ
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<石像の場所>
 ちょっと不思議なのは、石像が置かれている位置である。車道から少し林の中に入った所で、ちょっと気付き難い場所にある。
 
 これは勝手な想像だが、石像が立っている所は車道が開通する前に峠が通じていた位置ではないだろうか。岳見峠は高山市街方面から濁河温泉への最短ルート上にある。 濁河温泉は明治20年頃より開発がなされたそうだが、開湯はもっと古い。また、何しろ霊峰・御嶽山への登山基地である。 高山方面からの湯治客や御嶽山への崇拝客が、この岳見峠を越えた可能性が考えられる。歩いて旅する人たちが仏像を拝みながらこの峠を越えて行ったかもしれない。
 
 しかし、昭和34年(1959年)からは当時の国鉄高山本線の飛騨小坂駅より、小坂川・濁河川沿いに濁河温泉まで御岳登山バスが開通している。 岳見峠経由で濁河温泉へ向かう者はほとんどなくなったのではないだろうか。ただ、その後、岳見峠にも車道が開通し、マイカーでの往来も少しはあるのだろう。

   

<岳見>
 石像が立つ付近から小坂町側の南東方向を見ると、足下に「岳見観測局」という設備が置かれている。 ここにもある「岳見」とは、御嶽山(御岳山)を望むことからの命名だろうことは想像に難くない。最初、「岳見」というのは何となく安易で比較的新しい名かと思った。 しかし、古くからここに峠が通じていたとすれば、その名も歴史あるものであろう。


岳見観測局 (撮影 2001. 5. 1)
その背後に御嶽山
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岳見観測局 (撮影 2001. 5. 1)
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岳見観測局の看板 (撮影 2001. 5. 1)
   

<御嶽山を望む>
 実際に御嶽山が望めるのかどうかと調べてみると、やはり石像のある付近から谷間を通してどうにか御嶽山の山頂が覗けることが分かった。石像がここにあるのは、その為だったかもしれない。しかし、かなり微妙な位置関係である。木々が成長すれば、見えなくなりそうだ。

   
御嶽山を望む (撮影 2001. 5. 1)
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小坂町側に下る

   

<小坂町側へ>
 峠の小坂町側は南に面することもあって、全般的に明るい雰囲気だ。残雪も見られない。ただ、依然として狭く古ぼけた舗装路が続く。


道の様子 (撮影 2001. 5. 1)
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途中の景色 (撮影 2001. 5. 1)
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追分

   

<追分>
 岳見峠の峠道は間もなく一般県道441号・落合飛騨小坂停車場線に接続して終わる。ここは「追分」と呼ぶ。当然ながら岳見峠への道が分かれている地点であることを示す。こうして追分と名がついていることも、やはり岳見峠は古くから通じていた峠道である証左だろう。

   
県道に合する (撮影 2001. 5. 1)
県道側より岳見峠方向に見る
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<看板類>
 県道からの分岐点なので、周辺にはいろいろ看板が立つ。岳見峠方向には「秋神温泉 4Km」、小坂町市街方向には「小坂 32Km」とあったようだ。ただ、秋神温泉へは約6Kmある筈だが。

   

岳見峠の道沿いに立つ看板 (撮影 2001. 5. 1)

岳見峠方向には秋神温泉とある (撮影 2001. 5. 1)
   
看板付近の様子 (撮影 2001. 5. 1)
   

県道を小坂町市街方向に見る (撮影 2001. 5. 1)
右手奥に登るのは岳見峠への道
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県道標識など (撮影 2001. 5. 1)
路肩弱し、スリップ注意などの標識も並ぶ
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県道を濁河温泉方向に見る (撮影 2001. 5. 1)
左に岳見峠への道が分岐する
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<案内図など>
 周辺案合図などでは秋神温泉と追分を結ぶ岳見峠の区間は6Kmとある。他に林道標柱・看板などはなく、やはり道の名前が何処にも出ていなかった。(多分、林道岳見峠線)

   

周辺案内図 (撮影 2001. 5. 1)
岳見峠の道には「×」が付いている
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分岐角に倒れていた通行止案内図 (撮影 2001. 5. 1)
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平成11年の通行止案内 (撮影 2001. 5. 1)
工事箇所は県道435号・御岳山朝日線
岳見峠の道は6Kmで「乗用車のみ通行可」とある
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 岳見峠の役割からすると、県道441号を左に曲がって濁河温泉を目指すのが本来なのだろうが、気ままに右に舵を取り、幾つかの峠を梯子しながら、結局この日は富山県の高岡まで足を延ばした。

   
   
   

 こうして昔の旅の出来事を振り返るのはいいが、過去の記憶は極力呼び起さないようにしている。苦い思い出や悔いが残ることが多い。その点、旅の記憶は、それ程楽しい訳ではないが、少なくとも懐かしく思い起こせると思う、岳見峠であった。

   
   
   

<走行日>
・1993. 9.12 県道441号の追分を通過し濁河峠へ/ジムニーにて
・1994. 3.22 胡桃島で冬期通行止、引き返し/ジムニー にて
・2001. 4.30 胡桃島で野宿/ジムニーにて
・2001. 5. 1 野宿の朝から岳見峠へ/ジムニーにて
 
<参考資料>
・角川日本地名大辞典 21 岐阜県 昭和55年 9月20日発行 角川書店
・角川日本地名大辞典のオンライン版(JLogos)
・中部 2輪車 ツーリングマップ 1988年5月発行 昭文社
・ツーリングマップル 4 中部 1997年3月発行 昭文社
・ツーリングマップル 4 中部北陸 2003年4月3版 1刷発行 昭文社
・県別マップル道路地図 21 岐阜県 2001年 1月発行 昭文社
・その他、一般の道路地図など
 (本サイト作成に当たって参考にしている資料全般については、こちらを参照 ⇒  資料

<1997〜2022 Copyright 蓑上誠一>
   
   
   
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