サラリーマン野宿旅
旅の思い出 No.2

2000年


 ここでは頂いたメールの中より旅に関した思い出などが綴られたものを紹介させて頂いてます。
 
<掲載 2000/6/18 トホダーは行く>

 サラリーマン野宿旅。楽しく拝見させていただきました。同じような事をしている人たちって、案外大勢いるもんですね。
 僕も野宿が好きで暇を見つけては一人旅を楽しんでいます。旅のスタイルは「徒歩」にこだわっています。
 本来ならばバックパッカーとでも言うのでしょうが、友人からはバイク乗りは「ライダー」、自転車乗りは「チャリダー」、お前は何処までも歩いていくから「トホダー」だ!なんて言われています。
 今まで、色々な場所を歩いてきました。一番代表的な旅が「伊豆半島先端から能登半島先端まで」の日本縦断(横断なのかな?)の旅でした。
 1998年7月31から8月24日までの約1ヶ月、野宿生活を続け能登まで歩き抜いた思い出は、今でも昨日の事のように思い出す事が出来ます。
 よく友人からは「なぜ、そんな重い荷物を背負ってわざわざ辛い旅に出かけるの?」と聞かれます。僕にもその答えは正直よくわかりません。
 でも、旅の途中の見知らぬ土地への冒険が、そして見知らぬ人達との新しい出会いが、新たな旅へと僕を駆り立てるのだと思います。
 旅の途中では毎回といっていいほど予想外のアクシデントに見舞われます。大雨で身動きが取れなくなったり、公園で朝起きたら浮浪者に囲まれていたり、テント設営後にちょっと買い物に行った間にテントの中に蛇!が入ってたなんてこともありました。
 疲れきって前に進めなくなったときもありました。そんな時に旅先で知り合った人達との何気ない会話、「頑張ってね」の一言でまた足が進むようになります。結構,人間って単純な生き物なんだなーって思う瞬間でもあったりします。
 僕の旅は歩きの旅という事もあって,本当に色々な場所で色々な人にお世話になりっぱなしです。
 旅の途中であるおじさんに言われた言葉が今でも頭に残っています。「俺も昔,旅先でお世話になった人がいてね結局その人に恩が返せなかった。だからこうして今,同じように旅してる君に何かしてやらなきゃって思ったんだ。だから君は俺にお礼はしなくていいから、同じような人を見かけた時に何かその人の助けになってやってくれ。それが俺への恩返しだって思ってくれればいいよ」と・・・ なかなか心に染みる言葉でした。
 僕はいつも旅のゴール地点を決めてから出掛けます。それまでの道のりは本当に行き当たりばったりなんですけど。
 ただ時々、ゴールした時の達成感はあるのだけれ,なぜか旅が終わった満足感があまり沸いてこない時があります。これはきっとゴールした瞬間に、もう次の旅の事を考え始めているからなんでしょうね。
 旅は麻薬です。どっぷりと浸かると本当に抜け出せなくなります。でも,そんな麻薬でも少しずつ使っていけば毒にはならないかな?なんて考えるようにもなりました。
 これからも,お互いに素敵な旅が出来るといいですね。それでは「サラリーマン野宿旅」期待しています!がんばって素敵な旅人が集まる場所を作り上げていってください。

 山梨の「まさえ」さん、ありがとうございました。
 旅先で人から受けた親切はありがたいものですね。そうした経験が人に対するいたわりや、やさしさとなっていくのだと思います。若いうちにそんな旅を経験することはいいことですね。

 
<掲載 2000/5/27 テントやシュラフを購入して、伊豆半島を1周野宿旅>

蓑上さん、こん**は。
12月にメールを「旅の思い出」に掲載してもらったY.Kです。

野宿実例集を見ていたら、自分も旅に出かけたくなって
テントやシュラフを購入して、3月の終わり頃伊豆半島を1周野宿旅してきました。
1泊は目的地まで走る事に夢中になって野宿地を見つけられず、
車中泊となってしまいましたが、2泊はテントを張ることができました。
右も左も分からない土地にテントを張って一人で夜を過ごすのは
不安だけど、あの楽しさはやった人でないと分かりませんね。
「スリルを楽しむ」と言ったところでしょうか。
星空を眺めながら酒を飲むのは至福の時間です。
普段の生活では、夜やることといったら蛍光灯をつけてテレビを見るといった
時間を過ごしているけど、テレビのない野宿では自然と夜空を眺められますね。
初めての野宿旅は本当に思い出深い旅となりました。

そして5月のGWはどこへいっても渋滞しているだろうと言う事で
自宅から自動車で1時間ぐらい走ったところにある砂浜で釣りをしながら
滞在型の野宿をしようと企んでいました。
初日は風が少しあったものの、夜は豊富にある流木で焚き火をしながら
ビールを飲みました。
翌日は午前中は全くの無風だったけど、午後からしだいに風が強まり
夕方にはテントが飛ばされるのではないかと思うぐらい強風となった。
砂浜にテントを張ったためペグはほとんど効かない。
強風のためテントの下の砂が飛ばされていく。
風が吹くたびにテントがの生地が体にべたっとくっつく。
空も薄暗くなって不安はだんだん増し、こんな状態で一晩過ごすのは無理と判断しテント
を撤収しました。

テントというものは、風に対して全く無防備なんですね。
今回の事は本当に恐怖でした。
ペグの効かない砂浜にテントを設営したのもまずかったのでしょうが。
風をよけられる場所やテントの向きも考えて設営するべきだったのでしょうか。
蓑上さんは、風には何か対処していますか?
いい方法があったら是非教えてください。

 Y.Kさん、メールありがとうございました。初めての野宿旅は面白かったそうでよかったです。
 でも野宿を続けていくと、いろいろなことがあります。早くも災難に遭ったみたいですね。風対策はこれといってないのですが、私の経験談でも参考にして下さい。

 
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