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細尾峠 奥が足尾町 |
栃木県の足尾町と日光市は長い日足トンネルで結ばれている。そのトンネルの上を細尾(ほそお)峠越えの旧道が今も通っている。12Km程の道のりで、車を使えば何てことはない。険しさを求めるのでは期待外れだが、味気ないトンネルを抜けるよりはよっぽどましだ。時間に余裕があるなら越えてみたい峠道だ。 以前は旧道があるとも知らず、うっかりトンネルを抜けてしまっていた。今回は足尾から日光に行く途中しっかり旧道で行く。 |
足尾より国道122号線を日光市に向けて走っていると、トンネルの1Km程手前で右に「旧道 日光」の道標が掲げられている。直前のカーブを曲がり終えた直ぐ先にあるので、スピードが出ていると標識に気が付いても、細い旧道に曲がりきれない。国道はそれなりに交通量があり、スピードが出ているので分岐には注意したい。 旧道は国道が神子内川の左岸から右岸に渡る橋の手前で分岐し、暫く川沿いを行く。 |
旧道の分岐 右に「旧道 日光」 |
旧道の入口 |
旧道入口に「長い長い峠道 細尾12.0KM」の矢印標識が立つ。 「200m先ゲート有り」の標識を初め「ダート有り」と見間違え、未舗装路かと喜んだがそんな訳はない。 「細尾峠」の案内板が出ている。こういうのはしっかり読んでいく(下の写真参照)。 |
「細尾峠」の案内板 |
峠道案内図 |
分岐より僅かで足尾側ゲートがある。冬期の積雪時などにこのゲートが閉じられるものと思われる。脇に駐車スペースがあり、釣り客の車が停まっている。またそこに峠道案内図が立っていて、そのコースタイム(徒歩)によると 合計12Kmはハイキングコースとしては長い長い峠道となる。1978年に日足トンネルができてからの旧道は、アスファルトが所々剥がれ、道の両脇の草が伸び放題に伸び、枯れ葉が路面を覆う。車が通る道路としては如何にも侘びしい雰囲気である。しかし峠までは比較的道幅もあり、時々現われる穴ぼこに注意すれば、昔の大動脈だった道は走り易い。 高度を上げるに従って眺めも広がる。足尾側の山並みを望みながら峠に着く。 |
細尾峠 奥が日光市 |
峠にある標識 「細尾8KM、足尾4KM」 |
峠の直前は緩やかな直線の上り。その途中に道幅の半分を占拠して家族連れが休んでいる。ビニールシートを敷いて座り込み、茶菓子を食べている。これも一つの夏休みの過ごし方か。 峠は木漏れ日が差し、穏やかそのもの。登山道が分岐する。登山者のものか車が一台停まっている。 |
日光側の眺望 |
日光側のつづら折れ 写真では分かりづらいが、5重のつづら折れ |
峠を日光市細尾へ下る。木に遮られ、眺めがのよいポイントは少ない。また路面状況は良いのだが道幅がぐっと狭くなる。きついカーブも多く、足尾側より走り難い。ヘアピンカーブの連続のつづら折れが待っていた。下を覗くと幾重にも道が重なっている。車ではつづら折れは仕方がないが、散策で歩くのではいやになるだろう。ツーリングのバイクが数台追いついて来た。この様な道では断然バイクの方が早い。脇に寄って追い越させる。このバイク以外に出くわした車輌は他になかった。 |
日光側のゲート |
ほぼ峠道を下りきった所で、国道を陸橋で渡る。その先が日光側のゲート。そこで国道に出られるが、更に細尾(左沢橋)までは1.3Kmの旧道を残している。 |
峠道状況(1997年8月)
幾分さびれ路面もくたびれているが、全線舗装、ガードレール完備で全く普通の車道である。ただし一般道を利用した散策路でもあるので、歩行者に注意したい(路上でお茶していた例もある様に)。冬期はゲートが締まり、通交できないかも知れない(未確認)。