旅と宿 No.017
戸倉上山田温泉に泊まる |
<戸倉上山田温泉> |
県道498号から望む戸倉上山田温泉全景 |
<宿を予約> |
それ程役に立つ訳ではないのだが、以前越えた一本松峠に立っていた中部北陸自然歩道の看板を下に掲載してみる。
昔のことなのでもうこの看板はないかもしれないが、そこには戸倉上山田温泉について書かれていた。
文献(角川日本地名大辞典)でも、戸倉上山田の地は千曲川が大洪水を繰り返し、温泉の利用は困難であったと記している。戸倉温泉の開湯は明治26年(1893年)、上山田温泉は36年(1903年)だそうだ。
それ程古い訳ではないようだ。 |
中部北陸自然歩道の看板 |
中部北陸自然歩道の説明文 |
中部北陸自然歩道の案内図 |
********************************************************** |
<温泉街を見学> |
戸倉上山田温泉の街並み |
戸倉上山田温泉の街並み |
<ドラマの宿へ> |
戸倉温泉本通りを南に見る |
ドラマの宿の北面 |
<宿の様子> |
ドラマの宿の正面の様子 |
********************************************************** |
今夜の宿の部屋 |
部屋の様子 |
広縁の様子 |
<再び温泉街へ> |
宿の様子 |
宿の様子 |
<夜の街> |
ほろよい銀座の看板 |
戸倉上山田温泉の中は車が入れないような狭い路地も多い。そんな所もいろいろ見物しながら歩いていると、バーやスナックといった飲み屋の看板が目立った。
「日本ボロ宿紀行」でもそんな様子が出て来る。主人公はマネージャー役の深川麻衣さんと歌手役の高橋和也さんだが、彼らはそうした酒場を回って営業するのだ。
高橋和也さんは映画の八つ墓村や大河ドラマで信玄の家臣の教来石(きょうらいし、馬場信春)役を演じていたので覚えがあったが、深川麻衣さんは初めて知った。
最近の世の中には疎いのである。「日本ボロ宿紀行」を何度も見る内にファンになった。 |
夜の温泉街の迷路のように入り組んだ路地を当てどなくフラフラ歩いていると、何やら怪しい雰囲気になって来た。毒々しい真っ赤な提灯があちこちで灯りだしたのだ。
アニメ映画「千と千尋の神隠し」の冒頭、千尋が異次元世界に迷い込んで夜になって行くシーンがあるが、戸倉上山田温泉も昼に見せた顔とは全く違う夜の世界へと変貌するかのようだった。
この地は温泉街と言うより、娯楽街・歓楽街と呼ぶ方がふさわしいようだ。その手の怪しげな店もチラリと見掛けた。
夫婦二人ともアルコールはダメなので、酒場には全く用はないのだが、妻抜きの男一人で出歩いてみたいと思わせる場所ではある。 |
夜の温泉街 |
夜の温泉街 |
案内パンフレットを見ながら飲泉所なども見学し、かれこれ1時間余りも散策してから宿に戻った。目論見通り、部屋には二組の布団が敷かれていた。 |
散歩から宿に戻った |
<夕食> |
部屋での夕食風景 |
<風呂など> |
********************************************************** |
露天風呂 |
<朝食> |
隣の部屋で朝食 |
<宿からの景色> |
部屋の窓からの眺め |
<山に立つ温泉看板> |
山際に立つ温泉の看板 |
看板が立つ山の麓付近に異様なコンクリートの構造物が目に付く。後で宿の女将さんにも聞いてみたが、やはり廃業したホテルの跡だそうだ。
危険の無いようにある程度は解体されているようだが、まだ廃墟のような姿を留めている。
これほど大規模な建物ではないにしろ、この温泉街のあちこちに廃業・閉鎖された旅館や遊技施設、飲食店などがぽつぽつ点在して見られた。
明治以降に発展した温泉街に立つ建物には、今は老朽化したものの深い歴史が刻まれている。それも戸倉上山田温泉の情緒であろう。 |
廃墟となったホテル |
わざわざ女将さんの見送りを受けて宿を後にした。街中を抜けて一路県道498号・聖高原千曲線に向かう。その沿線にある荒砥城跡を見て来ようと思う。23年前、古峠・一本松峠を越えた時に走った道だ。
その時は軽のジムニーだったので、何ということもない道だったが、3ナンバーの車で走ると狭く感じる。荒れて寂れた雰囲気も、気を使うばかりでもうあまり楽しくない。
途中、善光寺大本願別院という神社の脇を通り過ぎる。そこから温泉街が望める。丁度温泉看板の温泉マークの箇所である。以前来た時はここで写真を撮った。 |
戸倉上山田温泉の全景 |
今回の宿(右側の建物) |
以前撮った写真に今回の宿が写っていた |
いつもの様に宿の領収書などはとって置いてある筈だが、料金は知らないままだ。倹約家の妻がすることなので、多分リーズナブルな価格だったのだろう。
今後も宿の選定などは妻の裁量に任せ、私はただ旅にくっついて行くだけにしようかと思う、今日この頃である。 |
2023年11月15日(水) |
目次へ |