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<木枯し紋次郎(余談)> |
安倍峠
(峠と旅 No.001) |
![]() 林道豊岡梅ヶ島線の山梨県側入口 (撮影 1991.12.14) まだ未舗装だった頃 この先に険しい峠道が待っている この時は、途中で崖崩れの復旧工事中で、あえなく引き返し |
峠道の洗礼を受けたのがこの安倍峠だった。東京の自宅から1日で行ける距離にあり、軽のオフロードカー・ジムニーを買った1991年からこの峠道を走ろうとノコノコ出掛けて行った。
ところがなかなか峠が越えられない。当時まだ未舗装だった林道豊岡梅ヶ島線の山梨県側が、とんでもなく険しいのだ。途中で崖崩れがあったり、路面凍結で通行不能だったりと、散々だった。
他にもいろいろな林道を走りに行ったが、峠道というのは容易でないと思い知らされた。 |
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山伏峠(大笹峠)
(峠と旅 No.003) |
![]() 山伏峠の山梨県側 (撮影 1994. 4.24) 静岡県側から峠まで登り着いたが、 山梨県側はご覧の通りの積雪で通行不能 |
これぞ「ザ・山岳道路」と言える峠道だ。とにかく険しい林道が延々と続く。山梨・静岡県境にあるのは安倍峠と同じで、峠の位置関係も近い。
しかし、安倍峠の静岡県側直下は梅ヶ島温泉で、そこから静岡市街に出るのもさして難しくはない。一方、山伏峠の行き着く先は大井川最上流部の井川だ。
山伏峠は両県側共に道が長く険しい。1994年4月に静岡県側から登ると、どうにか峠には行き着いた。ところが、山梨県側はまだ積雪が残り、通行不能だった(左の写真)。
仕方なく井川へと引き返すこととなった。この峠も1991年から目指し、初めて峠越えができたのは1994年11月になってしまった。2004年8月に訪れた時は、全線が舗装済みとなっていた。 |
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温見峠
(峠と旅 No.006) |
![]() 温見峠の福井県側 (撮影 2015.10.12) 前方に峠の鞍部を望む |
温見峠の難所は岐阜県側の根尾西谷川沿いだ。険しい崖沿いで、転落死の危険もある。一方、福井県側は比較的穏やかで楽しい道になる。直線的なV字谷に沿って道が通じる。峠の遥か手前から峠の鞍部も望める(左の写真)。
確かに道は狭く、曲がりくねってはいるが、空は終始開けて明るい雰囲気だ。峠の直前で振り返ると、これでもかと屈曲を繰り返す道が望める(下の写真)。 |
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神坂峠
(峠と旅 No.010) |
![]() 岐阜県側峠直下の景色 (撮影 1992.10.22) V字の谷が麓まで大きく開ける 神坂峠の高度感を感じる |
神坂(みさか)峠は古い由緒ある峠だ。かつての東山道(とうさんどう)が通じていた。しかも、中央自動車道の長大な恵那山トンネルの上空を越えるという、高度感溢れる峠道だ。その峠を現代は自家用車で訪れることができるというのが凄い。
ただ、最近は長野県側が通行止となっているようだが。 |
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二口峠
(峠と旅 No.016) |
![]() 二口峠 (撮影 1994. 8.13) |
二口峠はどうやら偶然越えることができた峠のようだ。1994年8月、何の先入観もなく山形県側から登ると、未舗装林道ながらも左程の障害もなく宮城県側へと越えることができた。ところがその後全く通れない。
もう東北方面を旅することもないので、たった一度の二口峠となった。 |
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鞍掛峠
(峠と旅 No.018) |
![]() 鞍掛峠の岐阜県の眺め (撮影 1992.10. 8) |
最近、木曽・御嶽山(おんたけさん)の北西麓に位置する柳蘭峠など幾つかの峠を掲載したが、御嶽山の南麓・長野県王滝村にも面白い峠がある。
特に岐阜県との県境の鞍掛峠、白巣峠、真弓峠の3峠が代表格だ。中でも王滝村最奥に位置する鞍掛峠が絶品である。
王滝川源流の神秘的な湖・三浦貯水池の脇を抜け、岐阜県旧下呂町(現下呂市)との境の峠に立つと、その先に魅惑的な峠道の景色が広がる。こちらも見事なV字谷で、そこに未舗装林道がくねっている。 |
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高倉峠
(峠と旅 No.048) |
![]() 高倉峠の岐阜県側 (撮影 1995. 5. 3) 前方に見えるのはウソ峠 |
木曽三川(さんせん)と呼ばれる木曽川・長良川・揖斐川(いびがわ)、その一つの揖斐川最源流にあるのが高倉(こうくら)峠だ。岐阜県と福井県の県境に位置する。その高倉峠の岐阜県側がこれまた楽しい。
谷は複雑で、途中で分水界を跨ぐ為、そこにいわゆるウソ峠が生じる(左の写真)。遠くから望むと如何にも峠のように見えるが、そこに辿り着くと更に先へと道が続く。本当の峠へはまだまだ道を登らなければならない。 |
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松姫峠
(峠と旅 No.072) |
![]() 大月市側峠直前の急カーブの手前 (撮影 2009.11. 8) |
10年程前に山梨県へ転居し、この松姫峠はとても近い存在になった。地方局のテレビ番組で「松姫トンネル開通」などとニュースも流れる。いつでも行ける積りになっていたら、旧道の峠道は通行止になってしまった。
最近になって小菅村から登ると、峠の大月市側でゲートが閉ざされ、その先の路面には落葉が堆積していた。この様子ではもう二度と大月側は開通することはないのではないかと思わされた。 |
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万座峠
(峠と旅 No.257) |
![]() 林道山田入線は通行止 (撮影 2004. 8.11) |
万座峠は標高約1,830mと、とても高い峠だ。群馬県側の峠直下には万座温泉があり、峠までは県道も通じているので、群馬県側から峠に至るのは容易だ。しかし、長野県側が険しい。凄い急傾斜の崖に林道山田入線がクネクネと通じる。 |
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タラガ谷越
(峠と旅 No.270) |
![]() タラガ谷越 (撮影 1997. 4.27) ジムニーに並んで白い乗用車が停まる その向こう、峠に向かって子供とその両親らしい3人連れが 手を繋いで歩いて行く |
現在のタラガ谷越にはタラガトンネルが開通し、ほとんど上り下りのない峠道になっている。かつてはその数100m上空を細々とした車道が越えていた。
トンネル完成は2004年9月だが、それより少し前の1997年4月に峠を訪れた時、道の一部はまだ出来立てのように新しかったのに・・・。 |
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<あとがき(余談)> |